ゲンバのチカラ|MacFan

Mac Fan編集部のブログです。

先日、「GANTS」や「図書館戦争」を手掛けたことでも有名な映画監督・佐藤信介さんに取材をさせていただきました。佐藤さんは映画監督の中でもいち早くiPadを活用されている方で、iPadプロもさっそく手に入れ、撮影現場で使っていらっしゃいます。映画の撮影現場がどんなものか知っている読者の方は多くないと思いますが、台本や画コンテ等々、紙としての資料が非常に多いのだそうです。そして映画をつくるにあたり、それをスタッフ間で共有しなくてはならない。また、監督はさまざまな場所を歩き回る”立ち仕事”が多く、台本や画コンテの確認・修正等、現場でiPadを使って行えるのは非常に便利だとおっしゃっていました。iPadプロを導入したことによるメリットに関しては、12月26日に発売開始する2月号で詳しく記事を掲載しますので楽しみにしていてほしいのですが、今年の私(Mac Fan)的キーワードの1つが「ゲンバ」だったような気がします。

今年は私自身、漁業や畜産業、林業をはじめとする、これまでITとは縁遠かったゲンバへ足を踏み入れることができました。iPhoneやiPadといったモバイルデバイスの活用事例の取材のためですが、そこで一番感じたのはゲンバでの情報収集と意思決定の速さでした。iOSデバイスが手元にあることでビジネスに必要な情報がこれまで以上に確認できる、そしてその場ですぐに意思決定でき、アウトプットにつなげられる。グローバル経済の中で地盤沈下が囁かれる日本において、ビジネスの力を発揮するためにはIT×ゲンバを抜きにしては語れませんが、特にiPhone/iPad前夜のITではそれがずいぶんと”遅かった”。ゲンバに届けられるITは一方的な”情報”という名の連絡事項であることも多く、意思決定につながるようなリアルタイム性に乏しかったように思います。しかし、ひとたびそこにモバイルデバイスが正しい形で導入されれば、シゴトは加速度的に新しいギアで動き出す、そんな実例をたくさん目にすることができた一年でした。

2015年ももうすぐ終わりに近づき、来週のメールマガジンが今年最後の配信となります。編集部としては今年は実に大変な一年で、私自身思っていたよりも外に出られなかった、という後悔と来年への課題が先のゲンバの話につながります。編集部にとってのゲンバはオフィスの中ではなく、ネタのある外。情報を収集し、それをスピーディーにアウトプットして皆さんにお届けすることが使命と自戒して年末年始を迎えたいと思います。iPad Proも買ったことですし、ツールだけは万全です。

最後にお知らせを1つ。12月19日(土)より、ムック『はじめてのマック 2016~Windowsとは違うMacのキホン』が発売開始となりますので、ぜひお買い求めください。WindowsからMacに乗り換えた人向けに懇切丁寧に解説していますので、自分はMac上級者だ!という人は、Mac購入を知り合いに勧めていただき、本誌をプレゼントしていただければと思います。


●はじめてのマック 2016~Windowsとは違うMacのキホン
https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=46634

【原清/Mac Fan】




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