OS Xの高速化&メンテナンステクニック❻ USB3.0の罠にご用心!|MacFan

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USBメモリが遅すぎる!?

OS Xの高速化&メンテナンステクニック❻ USB3.0の罠にご用心!

文●中村朝美

超高速5Gbps!といったコピーが目立つUSB3.0対応のストレージですが、そのポテンシャルを活かしている製品は驚くほど少ないのが現状です。特にUSBメモリでは実効速度と理論値の差が大きく、USB2.0で十分なのではと思う製品もあります。ここでは、失敗しないUSBメモリの選び方を伝授します。

USBメモリの目利き

一見、どれも同じような性能に思えるUSBメモリですが、同じ容量でも価格の違う製品が世の中にはたくさんあります。確かにその多くは、実際に比べてみると同じ「USB3.0対応」と謳われていますが、実際の速度を計ると毎秒30MB以下などとUSB2.0の理論値にも届いていない製品が存在します。

では、実効速度が速いUSBメモリは何が違うのでしょうか。まず、記憶媒体として使われている「フラッシュメモリ」を構成するセル(記録素子)一つ一つに書き込めるデータ容量でそのタイプが分かれます。

もっとも高速なのがSLC(シングルレベルセル)です。これは文字どおり1つのセルに1ビットの情報を保持するもので、データの耐久性にも優れるなど性能面での利点が大きいのが特徴です。しかし、面積あたりの容量が少ないため高価です。