2015.11.02
好きな場所で、好きなことをして生きていく。Apple製品を駆使しながら世界中を飛び回る四角大輔氏の、自由に生きるためのヒントが詰まったフォトエッセイ
世界一美しい島、ギリシャのサントリーニ島のカフェでこの原稿を書いている。
今回の旅はトータルで約6週間。立ち寄る街は全13都市。南ヨーロッパを列車とレンタカーで濃密に移動し、最後は北上する。そして、パリから空路で中東の都ドーハへ。
そこでは「ピースボート」という客船での、約20日間の洋上生活が待っていた。時速30キロメートルのゆったりとした速度で、アラビア海から紅海に入り、スエズ運河を抜ける。そのあとは地中海を航海し、ヨーロッパ各国を移動し散策するという行程だ。なお、ぼくは船上で行う講演の仕事で乗船しているので、短期間だが、乗客はみな3カ月かけて地球を一周する。
ぼくが旅先に着いて最初にする行為は、景色がいいエリアを歩き回り、その街で一番の絶景カフェを見つけ出すこと。当然そのカフェでのベストの席を狙う。そして、この写真のように、もしそれが〈水際〉であれば完璧。「なぜ水際か?」に関しては、当連載をとおして、徐々に語っていくことになるので、今回は割愛したい。