2015.10.05
aka Nobiさんこと、林信行氏。IT、モバイル、デザイン、アートなど幅広くカバーするフリージャーナリスト&コンサルタントが物申します。
ISO(国際標準化機構)のTC133という委員会で、新しい標準が決まろうとしている。デジタルフィッティング、つまり3Dスキャナなどを使った服の採寸の標準だ。
決まるとどうなるのか。
人の体型は千差万別だ。S/M/Lなどのサイズで、お店で売られている服をそのまま買って着られる人が大勢いる一方で、着丈や袖丈を直さないと、手が袖に隠れてしまったり、ズボンが江戸時代の長袴みたいになってしまう人もいる。そういう人たちにとっては採寸し、お直しのできないインターネットショッピングで服を買うのはありえない選択だ。
しかし、デジタルフィッティングの採寸技術が国際標準として定まれば、インターネットショッピングサイトに自分の体型情報を登録しておくと、あらかじめお直しされた状態で服が送られてくる、あるいは最初から自分の体型にあわせて服がつくられて送られてくる、といったことが可能になる。