4KテレビとiPhoneの、ちょっと意外な活用法|MacFan

Mac Fan編集部ブログ

4KテレビとiPhoneの、ちょっと意外な活用法

巷が4Kテレビで賑わっておりますが、これまで私は静観していました。だって、コンテンツがないんですもの。

巷が4Kテレビで賑わっておりますが、これまで私は静観していました。だって、コンテンツがないんですもの。

4Kは、「DCI 4K(3840×2160)」または「4K UHDTV(4096×2160)」の画像解像度を称する言葉です。前者は映画や写真の世界で、後者はテレビ放送などで使われる解像度で、アスペクト比が違います。DCI 4Kの解像度がフルHD(1920×1080)のちょうど4倍なので、「4K」と呼ばれているわけです。

こんな膨大な解像度の映像はなかなかありません。現状では「ひかりTV」や「スカパー!」の4Kプランに加入すれば、テレビで4Kコンテンツを楽しむことができますが、まだまだコンテンツは少なく、再放送が多いようです。4Kコンテンツを作るには専用のカメラと編集環境が必要ですし、4Kに最適化されたコンテンツが増えるのはまだまだこれからです。

で、文頭に戻るわけですが、最近になって少し考えを改めました。ビューワとして考えると4Kテレビが意外と魅力的だ、ということに気づいたんです。

こんなに大きな解像度で何を見るのか? それは「写真」ではないでしょうか。映像の世界で4Kが普及するにはまだかかりそうですが、写真、画像の世界では別です。現在発売されている一眼レフを見てみると、その最大解像度は4Kなんて軽く凌駕しています。たとえば、キヤノン社のハイアマチュアモデル一眼レフ「EOS 5Ds」で撮影できる写真の最大解像度は「8688x5792」です。これ、8K(7680×4320)でも足りません。エントリーモデルの「EOS Kiss X70」でも、最大解像度「5184×3456」の写真を撮影できます。iPhone 6もすごい。iPhone 6で撮影した写真の解像度を見ると「3264×2448」と、短辺は4Kを超えています。
(ちなみに、今日の写真は四国・土讃線のとある駅をiPhone 6で撮影したもの。元画像は4K超えの巨大画像ですが、ここにアップする段階で長辺800ピクセルまでダウンコンバートしています…無念。)

実は私たちは巨大な解像度の写真を、意識せずにとても小さな解像度のディスプレイで見ているのです。画像や写真なら、4Kを超えるリッチなコンテンツが溢れているんですから、フルHDの小さな解像度で見るのはもったいないです。4Kテレビなら、フルHDの4倍の解像度で写真を楽しめます。
4Kテレビを買ったけれど持て余している、という方には、iPhoneで撮った写真のスライドショーをオススメします。ただし、アップルTVやエアプレイはフルHD以上の出力に対応していないのでご注意を。写真を一度iPhoneから別の場所に書き出さないと見られません。現行機のMacはすべて4Kの出力に対応しているので、たとえばリビングのテレビにMacミニをつないで、写真サーバとして運用するのもいいかもしれませんね。

う~ん。4Kテレビ、欲しくなってきたなぁ…。


【白石倖介/Mac Fan】




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