村山聖全局集 下【-棋譜データ付き-】

備考

村山　聖（むらやま・さとし）

1969年６月15日、広島県安芸郡の生まれ。
1983年、森信雄八段門下、５級で奨励会入会。
1986年11月、四段。
1995年４月、八段。
1998年８月８日、死去。翌日、追贈九段。

幼いころに腎臓の難病であるネフローゼを患う。病床で覚えた将棋にのめり込み、奨励会に入会。病気による例会欠席などもある中、２年11カ月という超ハイスピードでプロ入りを果たす。
居飛車がメインで振り飛車も指しこなすオールラウンダー。奨励会時代から終盤力には定評があり、「終盤は村山に聞け」という言葉も生まれた。
第13回若獅子戦（1990年度）で棋戦初優勝。
第42期王将戦（1992年度）でタイトル初挑戦。
第53期順位戦（1994年度）でＡ級昇級。
第30回早指し選手権戦（1996年度）で優勝。
第56期順位戦（1997年度）でＡ級復帰。
1997年、膀胱癌が見つかり、大手術を行う。
1998年、癌が再発し、１年間休場して治療に専念する旨を発表。３月には残る対局を５連勝して休場に入る。
1998年８月８日、進行性膀胱癌によって現役のまま死去。享年29歳。
タイトル挑戦は１回。棋戦優勝は２回。将棋大賞は第20回（1992年度）敢闘賞と第26回（1998年度）特別賞。
その人生を描いた『聖の青春』（著：大崎善生、講談社）はベストセラーになり、ドラマや舞台、映画化もされている。

章立て

まえがき　森　信雄

第１部　村山聖の声

村山聖の言葉　(3)　昇級、昇段　　　　　Ｂ級２組からＢ級１組へ
村山聖の言葉　(4)　彼方へ　　　　　　　Ｂ級１組からＡ級へ
村山聖の声(13)　インタビュー　一つ勝つ。それだけですでに前進
村山聖の声(14)　自戦記　悪手のパレード　　　対 所司和晴六段
村山聖の声(15)　インタビュー　両雄を村山が語る
村山聖の声(16)　インタビュー　根掘り葉掘りＱ＆Ａ
村山聖の声(17)　自戦解説　爽やかな栄冠　　　対 田村康介四段
村山聖の声(18)　インタビュー　名人を狙います!!
村山聖の将棋　現代の棋士から見た村山聖の将棋


第２部　村山聖の戦い 

村山聖の戦い(13)　初の決勝トーナメントへ　　対 神谷広志六段
村山聖の戦い(14)　大豪米長に初勝利　　　　　対 米長邦雄九段
村山聖の戦い(15)　羽生を倒し挑決へ　　　　　対 羽生善治二冠
村山聖の戦い(16)　ついにタイトル初挑戦　　　対 米長邦雄九段
村山聖の戦い(17)　苦い初陣　　　　　　　　　対 谷川浩司王将
村山聖の戦い(18)　終盤のチャンスを逃す　　　対 谷川浩司王将
村山聖の戦い(19)　またも終盤で誤る　　　　　対 谷川浩司王将
村山聖の戦い(20)　４連敗に「弱すぎる！」　　対 谷川浩司王将
村山聖の戦い(21)　連続挑戦ならず　　　　　　対 中原誠前名人
村山聖の戦い(22)　２組優勝、１組へ　　　　　対 中村修八段
村山聖の戦い(23)　挑決戦で完敗　　　　　　　対 森下卓八段
村山聖の戦い(24)　ついにＡ級へ昇級　　　　　対 田丸昇八段
村山聖の戦い(25)　Ａ級初勝利は中原から　　　対 中原誠永世十段
村山聖の戦い(26)　時間切迫で逆転ならず　　　対 高橋道雄九段
村山聖の戦い(27)　谷川に初勝利　　　　　　　対 谷川浩司王将
村山聖の戦い(28)　深夜の激闘を制す　　　　　対 森下卓八段
村山聖の戦い(29)　挑戦まであと１勝　　　　　対 高橋道雄九段
村山聖の戦い(30)　２期連続で挑戦逃がす　　　対 高橋道雄九段
村山聖の戦い(31)　起死回生の逆転勝ち　　　　対 森内俊之八段
村山聖の戦い(32)　逆王手６八角　　　　　　　対 谷川浩司九段
村山聖の戦い(33)　谷川に競り負け優勝逃す　　対 谷川浩司竜王
村山聖の戦い(34)　またも谷川に阻まれる　　　対 谷川浩司竜王
村山聖の戦い(35)　相矢倉の快勝譜　　　　　　対 加藤一二三九段
村山聖の戦い(36)　羽生をねじ伏せた代表局　　対 羽生善治名人
村山聖の戦い(37)　大手術直前の圧勝譜　　　　対 中村修八段
村山聖の戦い(38)　伝説の死闘　　　　　　　　対 丸山忠久七段
村山聖の戦い(39)　羽生とのラストゲーム　　　対 羽生善治四冠
村山聖の戦い(40)　最後の完勝　　　　　　　　対 木村一基四段


第３部　村山聖の棋譜

公式戦／非公式戦