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ゴルフ千物語④

【第04回】There's no rose without a thorn(世の中に完全なものはない)

2017.05.29 | 篠原嗣典

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ゴルフに全てを捧げている男がいた。

朝起きて最初に考えるのもゴルフのこと。ご飯を食べるときは利き手ではない手を使うのも、ゴルフに良い影響があると信じているから。通勤のときにつま先立ちなのは、飛距離アップと持久力アップを狙ったものだ。

3週間に2回はコースに行き、練習場には週に2回行く。新しいクラブが出れば積極的に試打会に出向き、自分に合っていると思えば躊躇なく購入する。

そんな生活を5年も過ごすといつの間にかスコアは80前後になった。この様な生活を続けることは簡単ではなかったので、その結果には満足していた。

そういうゴルフ熱中者はたくさんいる。その男などは可愛い方で、もっと極端な人もいる。

ゴルフの神様は、多くのゴルファーを見渡しているが、熱中度に興味はなかった。それよりも正しい行いをさり気なく忍耐強く続けているゴルファーに注目する。

その男は、5年間、真面目にゴルフをしていた。エチケットを遵守し、ルールに則ってゴルフをした。特にゴルフコースの保護やバンカーを均すことに関しては強い意志を持って取り組んでいた。文句を言うのは簡単だが、男は何一つ不満を言わずに他人の分まで目土をし、バンカーを均した。

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