重心距離について色々書いてきました。ゴルフクラブは大型化によって進化してきましたが、大型化によって重心(芯)がシャフト軸線上から外れる度合いが増しました。パーシモンの頃、重心距離は30ミリ前後だったのに対し、460CCのチタンになると40ミリを超えてくるモデルが増えてきました。重心距離が10ミリ以上変わると、ヘッドの挙動はガラッと変わります。そしてヘッドの挙動が変われば、スイング理論(正しいスイング)の定義も変わってきます。前回説明したように、長重心距離(40ミリ以上)になると、テークバックやトップでフェースをシャットに使うことが求められます。
さて、この重心距離。
ゴルファーからこの手の質問をよく受けます。
「自分は何ミリの重心距離のドライバーを使えばいいのか?」
「重心距離が何ミリ変わったら、ヘッドの返りやすさが変わってくるのか?」
まずひとつめの質問についてですが、これはスイングとの相性、そして最初にどんなクラブ(どんな重心距離)を使ったかどうかが強く影響します。