【第1回】まえがき/ホットリスト2010 | マイナビブックス

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ゴルフプラネット 第43巻

【第1回】まえがき/ホットリスト2010

2016.10.14 | 篠原嗣典

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まえがき

 

 2010年に書かれたテーマが用具と技術の話をまとめたのが、43巻です。

 

 4年前から現在にダイレクトに繋がる話が出てきます。

 スパイクレスのことです。2014年はスパイクレスシューズが、各メーカーから戦力商品としてカタログに並んでいます。スパイクレス元年という人もいます。

 でも、スパイクレスが再評価される機運は、前年の2009年に始まって、この年に広まりを見せていきます。

 

 この年にアイアンを変更した関係で、他の号と連動する話が出てきます。後日談だったり、心情的なものだったりしますが、同じ年に書かれているものをまとめた41巻、42巻、巻も合わせて読んでもらえると、より楽しめると思います。

 

 技術論としては、色々なものを統合する動きがあった年ですが、それはほんの少しだけ出てくるだけです。体系的な技術論ではなく、シーンごとのワンポイントが求められたからです。

 

 4年前と現在は驚くほど似ています。良くも悪くも、大きな変化がないからです。

 逆に言えば、停滞する前だからわかることもあります。スコアアップするための1冊になることを祈っております。

(2014年5月)

 

ホットリスト2010

 

 米ゴルフダイジェスト社の今年のホットリストが発表された。

 

 鵜呑みにするわけではないけど、大いに参考になるのがホットリストである。メーカーは、ホットリストに入った、ゴールドメダルだ、シルバーメダルだ、カテゴリーリーダーだ、と宣伝効果を狙って大宣伝する。まあ、過去に地クラブ的なものがホットリストに入り、数年で大メーカーの仲間入りというアメリカンドリームもあったので、バカにはできない。

 

 今年は、部門別にリストを見て書いたメモを公開しようと思う。少しでも参考になり、楽しんでもらえれば幸いである。

 

▼ドライバー

 

 全体的に無難な選出になったというのが第一印象。タイトリストのドライバーが苦戦している感じがする。

 

 アダムスゴルフのバリバリの新製品のドライバーがゴールドを取り、もちろん、評価も悪くなかった。アダムスゴルフのドライバーとウッドは使ってみたいと思っているからだろうけど、目が止まる。

 

 ホットリストを見ると、米国でドライバーの値段が安いことを毎回思い知らされる。シルバーを取ったミズノの新しいドライバーは、ネガティブな意見として高額すぎると評されている。それでも、日本市場より割安なのだから…… 微妙……

 

▼ウッド

 

 こちらも大メーカーの新製品が並んだという無難な印象。フェアウェイウッド(単にウッドと表記されているので以後、それに従う)は、万民に受けるものではなく、パーソナルに評価されるという感じだろうか。

 

 使用中で絶賛しているディアブロの後継機種が欲しいという項目で最高点。やはり少し気になる。

 

 前々から興味を持っているテーラーメイドのR9のウッドは、それ以外の全ての項目で最高点…… 新製品が高評価を受ける傾向がある中で、コイツ、なかなかやりおる、ということなのか。市場では値段が落ちてきているので、買っちゃおうかなぁ。

 

 ドライバーに続いて、アダムスゴルフのスピードラインF10のウッドもシルバー獲得していたので注目した。特に、ハイブリッドと同じ感覚で打てる、というコメントは強烈だ。

 

 アダムスゴルフのHPで確認しても、シェイプは確かにハイブリッドみたいである。アダムスゴルフのハイブリッドを溺愛している者として、これも打ってみたいと強く思った。

 

▼ハイブリッド(ユーティリティー)

 

 昨年末から絶賛しているアダムスゴルフのa7がゴールド。やっぱ、良いものは良いよねぇ。このカテゴリーは、全く迷いがないので、それだけにしか目がいかない感じ。

 

 それ以外は、やはり大メーカーの新製品が並ぶ。新しいディアブロとピンのハイブリッドが2種類あることに注目した。

 

▼思いっきりエンジョイ系アイアン(まあ、こう訳すでしょうね)

 

 アダムスゴルフの回し者ではないが…… このカテゴリーでは、2種類(a7OSとa7OSmax)がゴールド獲得。大躍進といえる。

 

 ゴルフを趣味として楽しむ楽なアイアンというようなカテゴリーに結構興味が出てきた自分の老いに焦りながら、久しぶりに見たウィルソンという文字にホッとしたりもする。元々、アイアンには定評のある老舗メーカーも頑張っているのである。

 

▼エンジョイ系アイアン

 

 高評価されているのが、キャロウェイのディアブロの鍛造モデル。見た目は正統派なのに、機能は最新。キャロウェイの特技の結晶と言う感じだ。

 

 アダムスゴルフはここでもa7がゴールドを獲得。本当にボーナスが出そうな勢いである。

 

 懐かしのという意味でパワービルトのアイアンがシルバーを獲得していた。

 

 アイアンという場合、キャビティバッグがメインなのだということを自覚する意味で、このカテゴリーは見ていて面白い。

 

 

▼アスリート系アイアン(と訳すかなぁ?)

 

 ミズノのMP-58が満点の五つ星を2項目獲得してのゴールド。MP-68は入っていなかった…… マッスルバックは対象外ということなのかしら……MP-58は編集者が選ぶ特別賞にも選ばれている。

 

 このカテゴリーでは、日本の代理店が展開していないモデルもあり、なかなか興味深い(外ブラの上級者用のアイアンは日本市場ではあまり売れないというデータがあるので)。

 

 ○○ツアーと言う感じのネーミングは、結構グッと来るもので、ついつい注目してしまう。個人的には、妻が使用しているキャロウェイのX-22ツアーは目が止まった。

 

 フォーティーン、スリクソンがシルバーを獲得。元々、日本のメーカーが市場を独占していた分野だけに心強い。ここでもウィルソンのモデルがシルバーを獲得。シンプルさの中に本気を感じる。

 

▼マレットパター

 

 マレットパター部門というのは、異形部門という意味なのか?

 

 大きなヘッドのパターに興味がないので、さっと流して見た。パターの場合、シリーズの中に色々な形状があるので分類が難しいのだなぁ、と思った。

 

 オデッセイのホワイトアイスが、3項目で五つ星評価され、ゴールドを獲得した。まあ、そうだろうなぁ、と言う感じだ。

 

▼ブレードパター

 

 昨年から話題で発売が待たれるナイキのメソッドがゴールドを獲得。パター変更後にツアーに勝ったプロが複数いることが強みだ。

 

 また、オデッセイの米市場モデルのブラックシリーズ・ツアーデザインもゴールドを獲得。これは、日本市場で先行した黒ヘッドのモデルのインサートなしの削り出しバージョンである。オデッセイはホワイトアイスのブレードタイプ3種類も、ほぼ満点評価でゴールドを獲得した(ちなみにマレット部門は11種類のヘッドを対象にしていた)。

 

 最も注目したのは、シルバーを獲得したヘビーパターのライトウェイトシリーズである。メーカーのHPにラインアップされていないので、バリバリの新製品なのかもしれない。

 

 

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