春直前の芝
この冬一番の寒波が…… というニュースを見る。偶然、1月にゴルフに行った日の内、2回はその日にぶつかった。
とは言っても、ティーグランドが凍っていてカチカチというわけでもなく、寒いとは思ったけれど真冬という感じはしていない。
私は観光地に行き、近くに滝があると遠回りでも観に行ってしまう滝好き(こんな言葉があるのかなぁ)なのだが、真冬に凍る滝も、今年は例年より凍っている範囲が狭いと言われている(自治体によっては、滝の名所の完氷率○○%とか公表しているところなどがある)。
暖冬とは言わないけれど、そんなに寒くはない冬と言うことになるようである。ちなみに、民間の気象予報で先週の寒波が一番で、このあとは徐々に春になるという予報を出しているところがあり、春に向けて芝生の管理をしなければならない人の中には、最大で1ヶ月早く前倒しして作業を始めようかと考えている人もいるようだ。
そんな中、ボールのライで真冬を感じた。
冬の間、枯れている高麗芝や野芝は生育しない。だから、特殊な芝を採用していない限り、春直前のゴルフ場は最も芝生が薄くなる。
ベアグランド(肌地)のようになっているのは、打つだけであれば何でもないが……ラフが中途半端に伸びているコースでは、芝生に力がないからボールが枯れた芝生の中にすぽっと入ってしまっているケースがあるのだ。
これはちょっと悩む。勢いがない枯れた芝なんだからと無視して打つケースもあるだろうし、いやいや、枯れてもラフはラフ、無理は禁物だと警戒音を心の中で鳴らすことが正解のケースもあるだろう。
厄介なことはそういうボールは近くに行かないと視認できないことだ。夏ならボールが見えなくなってわかるのだが、冬の場合、遠くからだとラフのボールのライは正確にはわからないことがある。
パー5の2打目地点などで、スプーンで打てると思って、カート道から遠い反対側にチョロっと入ったラフにあるボールに向かったときなどは、万事休すである。急いでクラブを替えに行くことになる。
そういうライでミスショットをすると、その日は、それを引き摺る。同じようなライに合うと、正しいジャッジが出来なくなったりする。