小スズメはシンパイをくわえ、飛ぶこともできず、半ば引きずるように、ぴょんぴょんと跳ねながら庭のフェンスまでやってきた。
ちょうどアリたちが長い松葉をかつぎ、よいしょよいしょと小さいかけ声をかけ、一列に並んで行進している。シンパイはあわててたずねた。
「ねずみがどこに住んでいるのか知りませんか?」
一番前を歩くアリ隊長がストップのサインを出すと、息を切らしながら答えた。
「わたしたちの城の近くに、ねずみの洞くつが一つあったよ」
「ぼくをそこに連れていってください。ハッピーがねずみにさらわれちゃったんだ」。シンパイは大急ぎでお願いした。
アリ隊長が触角で何度もシンパイを測り、頭を横に振った。
「あなたは大き過ぎるんだ。運ぶなら全国のアリを動員しなければならない」
「入り口までわたしが連れていけるよ。だけど中には入らないわ。穴が苦手だから」。小スズメが横でとても残念そうに言った。
ちょうどアリたちが長い松葉をかつぎ、よいしょよいしょと小さいかけ声をかけ、一列に並んで行進している。シンパイはあわててたずねた。
「ねずみがどこに住んでいるのか知りませんか?」
一番前を歩くアリ隊長がストップのサインを出すと、息を切らしながら答えた。
「わたしたちの城の近くに、ねずみの洞くつが一つあったよ」
「ぼくをそこに連れていってください。ハッピーがねずみにさらわれちゃったんだ」。シンパイは大急ぎでお願いした。
アリ隊長が触角で何度もシンパイを測り、頭を横に振った。
「あなたは大き過ぎるんだ。運ぶなら全国のアリを動員しなければならない」
「入り口までわたしが連れていけるよ。だけど中には入らないわ。穴が苦手だから」。小スズメが横でとても残念そうに言った。