3.自分がキャラクターをやってもいいんだ
酒缶 ゲームデザイナーという言葉を知った時には、シミュレーションゲームを作っていたんですか?
藤浪 いいえ。作っていません。
酒缶 遊んでいたんですか?
藤浪 佐々木が文化祭に行った時と同じような話なんですけど、中学生の頃、住んでいた静岡で初めて同人誌即売会というモノを知りまして、行ってみると、十代ぐらいの人たちが自分たちの作った本を売っているんです。自分も学級新聞や文集を作った経験がありましたけど、本というモノにはパブリックなイメージがあったので「自分の趣味で好きな本を作って売っている」という現象そのものにまずビックリしました。