3 生き物を愛護する心を養え
ペットセラピーなどといって、生き物によって癒される人は少なくありません。犬や猫を愛し、小鳥に慰められ、花を楽しむ人はあっても、一匹の虫に情を感じる人、一茎の草にも愛撫を惜しまない心を持つ人は少ないものです。
作家の川端康成は「一輪の花は百輪の花よりも、はなやかさを思わせるのです」と言いました。
小さな生き物をも愛護する心、それが偉大なる人として持つ心です。
子どもの頃に親から教えられたこの心は、どんな不幸な境遇に立ってもすさむことを知りません。尊い心です。
「自然が教える道をたどっていけ、自然はたえず子どもを鍛える」とも言います。ルソー(思想家)の言葉です。