【第0回】まえがき | マイナビブックス

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わが子が伸びる25の心得 信頼編

【第0回】まえがき

2016.04.22 | 下村昇

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まえがき

 
家庭によって、それぞれいろいろな事情があります。しかし、はっきりしていることは一つ。親として「信頼」できる子どもを育てることです。信じて任せられるような子どもならば親を裏切るような行為はしません。子どもが親を信じて頼りにできること、親が子どもにすべて安心して任せられること、一生の総決算はわが子のしつけ方に成功するかどうかによって決まるということです。子ども一人を育てるということは、子どもにもわが身にもそして社会にとっても影響が大きいのです。
近年、未成年による大人顔負けの事件が世上を賑わせています。わが子が不幸にも暴行事件や殺人事件などの主犯・共犯者にならないともかぎらないのです。そうした場合、加害者の子どもばかりでなく、この子どもを育ててきた親の監督責任は、法とは別に「親の育て方、しつけ方」の責任として問われなければなりません。犯行を犯したのは子どもであって親ではないといって、親としての責任を免れることができるでしょうか。人の親になるということは、大きな大きな任務を負うということなのです。親がどれだけ子どもに影響を与えられるか、力づけてやりながら育てられるか。やはり、子どもにとって親の影響は大きなものがあります。
こうした意味から、本書は乳幼児から小学生あたりまでの子どものしつけについて、基本的な心得を挙げてあります。現在、子育てに苦心をしながら懸命に育てているご両親にとって、本書が少しでも役にたつところがあればうれしく思います。本書を読んでくださって、一つでも二つでも「なるほど」と思ったり、「そうだ、その通りだ」と思って参考にしていただければ幸いです。