1 嫌いな食物をなくさせよ
「飢えたるものは食を選ばず」(孟子)といいます。
また、「美味とは食物そのものにあるのではなく、味わう舌にある」と言った人もいます。イギリスの哲学者、ロックです。食料品の溢れている日本とはいえ、子どもが、ニンジンはいや、大根は嫌いと好き嫌いが多くては、必要な栄養も不足してしまいます。
わが子に甘い親の植え付けた悪癖です。生涯を親の膝もとで過ごすのならともかく、子どもはいずれは親元から離れるのですからそれは不幸のもととなります。
好き嫌いの多い子どもは、えてして、いやでも嫌いなものを食べなければならない事態に陥ることが多いものです。