【第0回】ご紹介・プロローグ | マイナビブックス

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みっこちゃんの思い出絵日記 昭和の初め

【第0回】ご紹介・プロローグ

2016.04.28 | なかやまみち

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ご紹介

 

みっこちゃんは、大正15年に生まれました。ですから、みっこちゃんは今ではちょっとだけおばあちゃん。みっこちゃんの生まれたおうちは東京。有名な巣鴨のお地蔵さんの近くです。ちょっとだけおばあちゃんのみっこちゃんは今でもお地蔵さんが大好き。年に2回はタクシーをとばしてお地蔵さんに会いに行きます。

実はみっこちゃんの誕生日は、大正の最後の日でもあり、昭和の最初の日でもあるんですよ。昭和元年はみっこちゃんの誕生日から始まって7日間しかなかったんです。なんだかワクワクするような話でしょう。

みっこちゃんは数字にはめっぽう強く、親しい人たちの誕生日や大切な日をびっくりするくらい覚えています。でも、絵日記のなかでは時々年号が混乱しています。みっこちゃんが大事な人の年齢を「満」で数えたり、「数え」で数えたりしながら、遠い昔の懐かしい日々を思い出しているからです。思い出は錯綜するものです・・・。


歳の若いお友達、早崎えりな

 

<登場人物>


 わたし みっこちゃん

 ママ 三つ上のお姉さんの愛称、天然パーマでした

 お姉さん 五つ上のお姉さん

 良ちゃん(良祐) 弟

 お母さん

 お父さん


 

プロローグ

1929年(昭和4年)8月19日 1995・5画

 

ツェッペリン号(※)を見上げるわたし。
大人になってからツェッペリンを見たことがあると言ったら、「ツェッペリンが日本に来たのは、昭和4年8月だから、1才半の赤ん坊が覚えているのかな???」と言われた。私の最初の記憶は、1才3か月だけどぉ・・・。


※ツェッペリン号
当時世界最大の大きさを誇ったドイツの飛行船「ツェッペリン伯号」は世界一周の途中1929年8月19日、東京の上空を飛び、霞ヶ浦に着陸した。