【第4回】四 | マイナビブックス

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心臓の鼓動がしない彼女

【第4回】四

2017.04.03 | 鯛島慶太

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         四

 

 平穏な生活に変化が訪れたのは、ピクニックのときに行こうと約束していた遊園地にいく前々日、今週末に入る直前の金曜日の昼間のことだった。出張の直帰で偶然昼間から家に三人で居たのだが、一通の着信が固定電話にかかった。近くにいた俺が取りにいこうとしていたのを芳奈が押さえ、「疲れてるんでしょ、私が取るわ」といって受話器を手に取った。俺も「ありがと」と一言返し、リラックスして横になろうとした瞬間だった。

「え、ま、待ってください!」

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