【第0回】キャスト/登場人物/舞台設定 | マイナビブックス

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奇妙などっかのウサギ Rabbits Rush Rapidly 上演台本

【第0回】キャスト/登場人物/舞台設定

2016.07.14 | 宇野正玖

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キャスト

 

アリス                川添美和

ネイサン               丸山翔

帽子                 飛田修司

バニー                相川智

キノコ                白鳥晴奈

ネコ・姉さん             井家久美子

女王                 佐藤由紀子

ルールー               山口清裕

ドードー               根来武志

イ・モムシ              山下諒

ミ・ノムシ              相川智

グソ・クムシ             雨宮慎太朗

タ・マムシ              山口晃洋

フ・ナムシ              山口清裕

ウ・ジムシ              根来武志

ミテ                 山口晃洋

ダレ                 雨宮慎太朗

 

国王                 渡辺一人

 

 

登場人物

 

アリス

38年間、姉さんの膝枕で居眠りを続けたマイノリティランク9位の求道者。可愛くあるために、限られた刹那主義のマイノリティロードをひた走る。

 

姉さん/チェシャ猫

アリスの姉さんだった。劇中とあるところに登場し、アリスを惑わす裁判長として転生。マイノリティランクの創造者。素敵なメダルでマイノリティたちをマジョリティに導く。

 

アレッサンドロ・ネイサン

姉さんが生涯アリスを膝枕に寝かせるため、屈強なネイサンに変貌した褐色のボディビルダー。アリスに可愛くないと一喝されてからは歪んでしまい、暴力と可愛さのコラボを実現すべく、動物たちの衣服を剥ぎ取り練り歩く。

 

バニー・ブランカス

生涯、壁にぶち当たることに全霊をかけ、その先にある輝く世界を見ようと求道するノーランク求道者。その行為の愚かさから他のウサギたちからは蔑視されるが、アリスは興味を持つ。アリスはバニーとともに輝ける世界を見ると約束し、めくるめく可愛さを求めて旅立つ。

 

サンポ・ルールー&イフー・ドードー

アヒルとドードー鳥。マイノリティ目指して変態になってしまったマイノリティランク6位7位。立ちマニアで、立っていることに対する美学を曲げない。だがその立ち姿はアリスのメルヘン意識に一石を投じる。

 

クラウディアス・ビジャレアル・イ・モムシ(あと他)

芋虫。集合する格好良さを世に広め、詩を吟じるナルシスト、ロマニスト、エゴイスト、ネイリスト、でもステューピッド。いっぱいくっついているので、途中で引きちぎると違う人格が現れる。面白いのでかわいいと誤認される。もうどうしようもない人間性からマイノリティランク4位。

 

ジョルジュ・デ・キノコ

メスのキノコ。ゆっくりした見た目と反してマシンガントークなので説明役にぴったり。おとぎ話といえばキノコだと宣うアリスは彼女をいたく気に入る。常に濡れている。常に濡れていることからマイノリティランク8位。

 

ジョアン・ミテ

ウミガメのようなもの。リズムはカポエイラ・ジンガ。マイノリティランク3位。今まさに死んで伝説になろうとしている。

 

サルバトール・ダレ

エビみたいなもの。リズムはカポエイラ・ジンガ。今まさに死んで伝説になろうとしている。マイノリティランク2位。

 

女王

トランプの女王。マイノリティランク1位。自身を一番かわいいと自認する。でも少しオツムが弱い。

 

ボウシー・シー・アームストロング

帽子屋さん。裁判員の一人。格好いい台詞収拾に余念がない。名目上マイノリティランク10位。

 

他、沢山の登場人物

ウサギたち、陪審員たち、企業戦士たち、不思議の国の国王。キャストは何役も担当する予定。

 

 

舞台設定

 

繁茂する蔦の園。

地面一面に人工芝が張り巡らされ、一宇、隔たりが何もない。天井には青空と言いたいところだが、暖かな陽光の恩恵はなく、鍾乳石に囲まれた洞窟の中に、人造庭園をむりやりに作ったと形容した方が望ましい。舞台下手側は暗黒へと続く鍾乳洞が口を開けている。バックの壁模様は地平線を意識させるが如くに青空を意識した壁紙で装飾され、それこそ遊び心を増長させる仕掛けになっている。

客席側入口には、庭園の入場に臨場感を持ってもらえるように鉄網のアーチが設置されており、アーチには幾重にも蔦が絡まっている。

晴れの日の昼を維持できるようライトアップには気を配り、温度湿度を適度に保つことは勿論、初夏の大地に春風の演出まで手際が行き届いている。天井からは鍾乳石のツララ。ツララの陰影とあいまって庭園を効果的に照らすよう照明の配置には一案を講じている。

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