【第13回】昭和34年(1959) | マイナビブックス

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昭和流行語グラフィティ 第二巻

【第13回】昭和34年(1959)

2017.05.10 | 現代言語セミナー

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昭和34年(1959)

厚生省が日本人の平均寿命を発表、女子70歳、男子65歳と高齢化社会の到来を予告するものだった。プロ野球界はON時代が幕を明け、長嶋は天覧試合でサヨナラホームランを放ち、人々を熱狂させた。

 

岩戸景気

32 年後半から33年半ばまでつづいたナベ底不況のあと好況に転じた。実質経済成長率が34年は9.2%、35年は14.1%、36年には15.6%という記 録で、32年の神武景気をはるかに上回る大型景気だったため、天の岩戸の伝説以来という意味で「岩戸景気」と名づけられた。

 

曲がり角

岐路に立つ、危険が迫るの意味。
3月に封切られたフランス映画『危険な曲り角』が大ヒットし、一般化したもの。

 

私の選んだ人

3月2日、皇女清宮貴子内親王が20歳の記者会見で、好きなタイプの男性は? という記者の質問に「私が選んだ人を見ていただきます」と答え、流行語となった。
そして、同月19日、「私の選んだ人」島津久永氏を毎日新聞がスクープに成功し、宮内庁も正式に婚約を発表した。

 

トランジスター・グラマー

児島明子がミス・ユニバースに選ばれたこの年、大柄の八頭身が美人の基準とされる一方、小柄な女性の魅力も見直され、彼女らを小型で高性能なトランジスターになぞらえて「トランジスター・グラマー」と呼んだ。

 

タフガイ

日活がつけた石原裕次郎のニックネーム。“疲れを知らない男”の意味。
ちなみに、小林旭は「マイトガイ」、二谷英明は「ダンプガイ」といわれた。

 

カミナリ族

爆音を立てながら猛スピードでオートバイを走らせる若者たちを「カミナリ族」といった。

 

ファニーフェイス

美人というわけではなく、個性的で雰囲気のある魅力あふれる顔をいう。
芳村真理や団令子らがその代表格とされ、人気を集めた。

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