【第9回】鳥取県 腹が減っても、米より金!?
2016.03.14 | ナリタマサヒロ
人の行動や振る舞いは、極限状態の中でこそ、その真価が問われるという。
例えば、あの阪神淡路大震災の頃のことだ。救援物資がまだ充分に行き渡らなかったころ、ある商店の店先には大根1本が千円、ソーセージが五千円で売られていたことが報じられた。
そのニュースを見て、商魂逞しいという感想よりも、人の業というものをしみじみと感じると共に、ある歴史上のエピソードを思い出した。
豊臣秀吉による、鳥取城攻めの際の逸話だ。