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ゴルフプラネット 第30巻

【第12回】攻め方の美学

2016.07.06 | 篠原嗣典

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攻め方の美学

 

 約20年前の話。

 あるプロゴルファーと知り合いになった。

 

 そのプロは、当時、次の世代を担う若手として期待されていた。細かく言うと名前を隠す意味がなくなるので大雑把に言うと、俳優のような容姿に恵まれ、アマチュアとして大活躍し、鳴り物入りでプロになった。父親の英才教育も有名で、第二の中嶋常幸とも言われた。

 

 このプロのスポンサーになったお金持ちがいた。ちょうどギネスに載るようなコースを新たに作っていて、そのコースの所属プロとして、そのプロを破格の条件で雇った。破格というのは、そのプロのためにコースの脇にホテルを造って、その一部をそのプロと家族のために提供することが条件に入っていたことだ。

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