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英語の筋肉の鍛え方

【第3回】第2章:脱「ないない症候群」(1)

2015.10.16 | 岩村圭南

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◆第2章:脱「ないない症候群」

 

 英語をもう一度やり直すとしたら、まず何から始めますか?ここで少し考えてみてください。
 英文法の本を読む。かなりの人がそう思うかもしれません。英語学習の基本ですから。英単語や英文を暗記する。これも欠かせない要素です。あるいは、ラジオの英会話番組を聞き始める、という人もいるでしょう。方法はいろいろあると思いますが、過去の自分の学習体験を思い出して、やり直す。これが基本ですよね。まったく新しい方法で取り組むより、慣れ親しんだ方法を使って英語の勉強をやり直す方がどちらかと言えば安心できます。しかし、それでは同じような結果を繰り返す可能性が大です。誤解しないでください。過去のやり方を否定しているわけではありません。これまでの学習法を振り返って、自分に合った方法は生かしつつ、改善すべきところは改善し、不足していたものを補う必要があると言いたいのですから。
 ここで考え方を変えて、新たな気持ちで、一緒に英語に取り組んでみませんか?これから英語を学ぶ上で必要となる発想の転換が、この章のテーマです。

【1】ないない症候群

 

理屈を完璧に理解しないと気が済まない。細かい点が気になって仕方がない。間違いを恐れて思ったように話せない。自信が持てない。まだまだありますが、これを私は、「ないない症候群」と呼んでいます。当てはまる症状は出ていませんか?もちろん、英語に関する話です。
 この「ないない症候群」になる可能性は誰にでもあります。どうしてか?その原因は、そう考えてしまうような教えられ方をしてきた、あるいは、勉強の仕方をしてきたからかもしれません。過去の体験は、今の自分の考え方に、意識する、しないとに関わらず、影響を及ぼします。英語を学ぶ場合も例外ではないのです。
 私が受けた学生時代の英語の授業は、読解、文法、つまり、説明を聞いて理屈を理解することが中心でしたから、一つ一つ完璧に理解していきたい、という気持ちはよくわかります。私だって、できれば100パーセントを目指したい。しかし、母語である日本語でさえわからないことが山ほどあるのです。まして外国語の英語となればなおさらです。極端な完璧主義はかえってマイナス効果を生むだけです。

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