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ゴルフプラネット 第3巻

【第3回】パット名人への道(1)

2015.02.05 | 篠原嗣典

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●パット名人への道(1)

 

 パットはゴルフのスコアの半分であるとは分かっていても、練習する時間はショットの半分以下、プレー当日の朝に練習グリーンで10分もボールを転がせば終わりなんて人が多いのではないか。分かってはいるけれど、パットの練習ほど地味で辛いものはない。

 そして、パットの練習方法は意外に紹介されていない。

 

 今週は1メートル×1・5メートルのスペースがあれば、簡単に家で出来て、かつ、即戦力で力になる方法を伝授する。

 

■ボール2個で1メートルを征服する

 練習マットなんて全く必要としない。絨毯とスペースとパターとボール2個あればそれで準備はOKだ。まず、1メートル程度の所にボールを置く。単純にそのボールに次のボールを打ってぶつける。打ったボールはそのままにしておいて、ぶつけられたボールを元の位置から打って、そのままになっているボールにぶつける。それを繰り返す。

 

 2点に注意する。まずは、目標数を決めること。

 連続30回くらいが良い。連続して当たらなかったら、0から再スタートする。つまり、連続30回ができなかったら……徹夜するのだ!

 

 そして、ぶつかったボールが2個とも1グリップの長さ以上に離れないこと。離れたら外れとする。

 これは読むとやさしく感じるだろうが、やってみると色々なことが分かるはずだ。ボールのタッチ、ラインの出し方、基本的に間違いがあれば、結果がそれを証明してくれることも。

 

■直線を意識する素振り

 家の中に直線はあるだろうか。例えば、和室の出入口の敷居、ドアの床部分、フローリングの床。単純にそのラインに沿って素振りをしてみよう。振り幅はショートパットのイメージからロングパットまで、感じを出して一回一回アドレスでフェースを合わせて素振りをしよう。

 如何に直線通りにラインが出ないか分かるはずだ。

 回数にはこだわらなくても良いが、感じが出てスムーズに直線に合わせたラインがだせる素振りが出来るようにしたい。

 

■ヘッドアップしないことがロングパットの基本

 ロングパットが得意な人はいない。誰でも嫌なものだ。

 しかし、上級者は例外なく距離感を持っている。何かコツはあるのだろうか?

 コツはある。ヘッドアップしないことだ。ロングパットの失敗の多くはヘッドアップによりパターの芯にボールの芯が当たらないことが原因だ。思い起こして欲しい。ロングパットが苦手だという人は3回に1回もジャストミートしていない。

 

 さて、室内でこの練習をするのはどうするか? 先程の2個のボールを使った練習をした場所で出来る。

 座布団かクッション、または毛布を障害物にしてそこにボールを打ち込むのだ。この時に注意する点は2点。まずは、ヘッドアップしないこと。結果的に、ジャストミートした感じやボールの速度が理解できるはずだ。そして、振り幅を2~3種類、意識して作ること。

 

 例えば、30センチ、40センチ、50センチでもいい、同じ幅を同じスピードで振り抜く。

 以上の3点を実行後、コースに出るときに少し早めに練習グリーンに出て練習してみること。まずはロングパットの得意とする振り幅でどのくらいボールが転がるか確認しよう。いい感じで打てたら、ボールの距離を確認。それが今日のグリーンでのあなたの距離だ。

 

 同じように短い距離、中間距離もやってみよう。

 室内練習の成果を時間出来るはずだ。

 

 練習グリーンの効果的な使い方も紹介したいが、それはまた別の機会としよう。

 

(2000年2月24日)