膠着する戦場
信玄が海津城に入った後も、上杉軍は相変わらず、動こうとはしなかった。
その間にも、月日は虚しく過ぎて行き、ついには九月となり、さらに九日が過ぎた。
謙信の妻女山の布陣は、すでに二十日以上に及ぼうとしており、もはや、兵糧は尽き、士気も衰え、厭戦気分が陣中に蔓延していたはずなのである。
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信玄が海津城に入った後も、上杉軍は相変わらず、動こうとはしなかった。
その間にも、月日は虚しく過ぎて行き、ついには九月となり、さらに九日が過ぎた。
謙信の妻女山の布陣は、すでに二十日以上に及ぼうとしており、もはや、兵糧は尽き、士気も衰え、厭戦気分が陣中に蔓延していたはずなのである。