3 融資実行承認が下りるまでは二股をかける
融資を依頼すると、担当者が決まり、その担当者とのやり取りが始まり、そこで仮審査を受けます。その後「担当者」から「審査部」で融資の可否の審査を受けます。物件によってはさらに「本店審査部」で最終審査を受けることとなります。
普通の会社にいると不思議に感じますが、「担当者」は明確な「審査基準」を知らされていません。個人情報に厳しい社会なので仕方のない事ですが、我々にとっては非常に不便です。
担当者ベースで判断して「融資不可」の場合はそれで終わりになりますが、「融資可」の場合、明確な審査基準を知らないことと、後々の責任問題を考えて、担当者は我々に対し、決して「融資実行の可否」についての明確な回答は避け、曖昧な返事をします。
不動産はいつまでも我々だけを待ってはくれません。いい物件ならなお更待ってくれません。買主の立場では、より早い段階で、資金調達にメドを立てていなければ、売主も不動産業者も待ってはくれないので、担当者の顔色や反応、仮審査の結果をもって、勝手に融資実行の可否を判断することとなります。
注意したいのは「仮審査」はあくまで「仮審査」であり、本審査で結論が「融資不可」という結論になることもあるのです。