小学生のころは家のまわりに広場がたくさんあり、遊ぶ場所には困らなかった。学校が終わると、毎日のように友だちと野球をしていた。同級生が私を入れて3人、そして同級生の1人は弟がいるのでいつも4人はいたから2人対2人で、ルールを工夫してやっていた。私を含め、ほとんどの友だちは習い事をいっさいやっていない。だから天気のいい日は誰も何も言わなくても、学校から帰ったらいつもの広場にボールとバットとグローブを持って集まるのが暗黙の了解になっていた。4人で野球をやっていると、近くに住んでいる子どもが「寄せて」と言って野球に入る。また少しはなれたところに住んでいる子どもが自転車に乗ってやってきたりして人数が増えてくる。3歳ぐらいの小さい子や女の子や友だちのお父さんも一緒にしたこともある。たまに20人以上になってしまうこともある。野球は1チーム9人なのでその人数を超えてしまうことになるが、だからと言って断ったりはしない。