くばら あごだしチャレンジ|WD ONLINE

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くばら あごだしチャレンジ 日本最長のスマホサイト

「あごだし」の魅力と「くばら」ブランドを全国区にするために、10日間限定のプレゼントキャンペーンが実施された。このスマホサイトはなんと「日本最長400メートル」の長さがあり(iPhone 6で3,846画面分、所要時間は20~30分)、最後までスクロールした人だけが応募フォームにたどりつけるというもの。いたってシンプルだが、これまでになかった“忍耐型チャレンジコンテンツ”として、滞在時間(=認知効果)とともにユーザーの心も獲得している。

 

□クライアント:久原本家グループ本社
□代理店:(株)電通九州
□制作:下田富之、ホップ、バズフック
Pl:久原本家グループ本社、毛利慶吾/Pl、CD、AD:下田富之/D、HT:杉山祐介(coups)/TD:下村晋一(5ive)/De:小森侑恭(coups)/Pr:元尾英志(ニヤリ・プロダクション)/PM:金井隆太/P:樋口一

http://400m.jp/

01 トップページ 11月10日~19日までの10日間限定で開催され、ゴールまでたどり着いた応募総数は「5万3,519通」、PV数は「92万8,132」だったという
02~06 400メートル ページ “シェアしたくなるほど辛い体験”を与えるために、延々と続く大海原をひたすらスクロールするサイトを設計。スクロール中、唯一目に入るヘッダのロゴと「あごだしのくばら」こそが、本キャンペーンで最も訴求したいメッセージ。現在距離画面には「ユーザーが体験している400メートルがあごだしの美味しさの秘密であること」が説明され(04)、40メートルおきに「あごだし雑学」が表示され(05)、ブランドのあごだしへの想いが伝わる。そして、苦行の末にゴールした人は盛大に讃えられる(06)。最短ゴールを目指すためにハックするテクニックが共有されることを狙って、あえて技術的な穴を設けるなど、SNSでの拡散を目論んだ策は万全だ


クリエイティブディレクター 下田富之
九州の広告は予算もスタッフも潤沢ではなく、技術で驚きを創出するのは難しいものです。「トビウオが400メートル飛んだ」という事実を軸に、400メートルの長さを実際に体感してもらうことが驚きにつながるはずだと考え、「このサイトすごい」ではなく「トビウオってすごい」を形にしました。動機は賞金への欲望ですが、果てしないスクロールを繰り返すうちに、多くのユーザーにさまざまな感情が発生しました。到達者の感情も離脱者の感情もSNSでの拡散につなげることを狙ったコミュニケーション設計です。