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16時30分頃の局面。
甲斐女流二段は▲9三銀の捨て駒を放って思い切った寄せに出ました。しかし、この瞬間先手玉に詰みがあってもおかしくない情勢とのこと。また、仮に詰みがなくても、先手の勝ちとも言い切れないようです。
「いやあ……詰みが、読み切れません。難しい。詰む筋はいくつも見えるのですが、最終的に詰まし切るところまでどうしてもいきません。これは詰まないのかもしれません。詰まないとすれば、△4八馬と金を取ってから△7一金打と受ける手も考えられます」(三枚堂四段)

実戦は図から△4八馬▲同玉△7一金打に▲同竜△同金▲7三角成と進んで、再び詰むや詰まざるやの局面を迎えました。その局面で三枚堂四段が脳を振り絞って詰みを読んでいますが、詰みは発見されていません。
「先手玉はもの凄い耐久力です。驚きました。これだけ考えても詰まないのだから、これは詰まないと結論します」(三枚堂)

(八雲)

第8期 >> 本戦2回戦

大激戦

2014.11.28

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図は16時50分頃の局面。三枚堂四段が断言したように先手玉に詰みがないことがはっきりしました。では先手の勝ちかというとそうではありませあん。図から▲2八同馬と取るしかなく、以下△2六銀▲同玉△2八飛成と進みます。その局面で後手玉は詰めろになっていますが、▲2七桂の合駒に対して△3七角や△4八角▲3五玉△5七角成で後手玉の詰めろが消える可能性があります。
超難解な終盤戦。結論はまったく見えていません。マイナビ女子オープン史上に残る大激戦になりました。

(八雲)

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詰むや詰まざるやが複雑に交錯する超難解な終盤が続いていましたが、図の局面でついに先手の勝ちがはっきりした、と検討陣が結論を下しました。歴史に残る激闘に間もなく幕が下ります。

(八雲)

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図の局面で伊藤女流初段が投了。甲斐女流二冠がベスト4進出を決めました。終局時刻は17時21分。消費時間は▲甲斐3時間0分、△伊藤3時間0分。

(紋蛇)

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終局直後の様子。


【甲斐智美女流二冠インタビュー】

――本局を振り返っていかがでしたか。
「仕掛けられて収まったあたりは、歩得しているので少しいいのかなと思ったのですが――その後、押さえ込む展開にしたかったのですが△4四銀(54手目)とぶつけられてさばかれる展開になってしまい、そこからはあまり自信がありませんでした。△4四銀に▲6四歩と勝負したほうが良かったかもしれません」
 
――終盤は激戦でしたがいかがですか。
「ギリギリ打ち歩詰めの変化になっていたのですが、最後それで下駄を預けられたときに詰ます順が読み切れていなかったので、ちょっとわからなかったです」


【伊藤沙恵女流初段インタビュー】
 
――△5五歩(32手目)と仕掛けたあたりはいかがでしたか。
「ちょっとやりすぎたかと思います。もう少しなんとかなるかと思ったのですが、何か全部よくわからなかったですね」
 
――終盤はいかがでしたか。
「序盤悲観していたので、終盤はこれだけ勝負になれば何かあるかと思ったのですが……。最後△4八角(112手目)のところ△3七角と打って利かせて、こちらの玉が詰むかどうかという指し方もあったかもしれません」

(八雲)