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雨宮編集長のコゴト@女流3級

2016.02.20 | 週刊将棋編集部

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 本日、2月24日号を校了、印刷します。残すところ5号となりました。
 どうせ1カ月など、あっという間です。走りきるしかありません。

 先週は「順位戦で昇級者が決まらない」と書いたら、木曜日のB級1組ラス前で昇級2枠があっさり決まりました。三浦弘行九段の昇級は、実績と順位を考えれば妥当な結果です。稲葉陽七段の1期抜けはお見事でした。あ、もう八段ですね。関西からは久しぶりの新A級です。来期の挑戦権争いに期待しましょう。

 華やかな昇級争いの影では、崖っぷちの戦いもあります。今年度の将棋界で最も断崖絶壁に立たされたのは、高浜愛子女流だったかもしれません。
 2月5日の中村桃子女流初段との対局は、勝てば女流2級へ昇級して正式な女流棋士になれますが、負けると仮資格の女流3級を失い、31歳の高浜さんは研修会からやり直すことができません。めったにない鬼のような厳しい勝負です。いったいどんな心境で対局日を迎えたのでしょうか。
 高浜さんは、勝って生き残りました。

 2年以内に昇級できないと資格失効。厳しい規定なのかどうか、簡単には言えません。ただ、この条件に到達できなければ、プロのプレーヤーとして戦っていくことは無理だろうと思います。
 それが女流3級の現実なのです。

 山口絵美菜、カロリーナ・ステチェンスカ、そしておそらく4月からは里見咲紀。3人の女流3級が昇級を目指して戦います。

 高浜新女流2級のインタビューを、週刊将棋2月24日号「クローズアップ」に掲載しています。ぜひご覧ください。