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鈴木記者のチョイネタばらし「感想戦は暗号の世界」

2015.10.21 | 鈴木健二

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みなさま、こんにちは。将棋世界編集部の鈴木です。
将棋世界12月号を校了して時間ができたので連投いたします。

先日、竜王戦七番勝負第1局の取材で、富山県黒部市の宇奈月温泉に行ってきました。

結果は糸谷哲郎竜王が意表の横歩取りから、苦しい将棋を逆転勝ち。自分は将棋世界12月号用の観戦記を書かせていただきました。



取材していて、ちょっと困ったのが感想戦です。取材する側としては勝敗を分けたポイントなどについて、少しでも多くの変化手順や読み筋を聞きたいのですが、感想戦は基本的に両対局者による言葉のキャッチボール。

「ここで銀は?」「それは取って、取って、金でだめですよね。飛車には角で。玉を上がっても金ですよね」「そっか、なるほどね」

これはちょっと極端な例ですが、一般人には解読不能の暗号です。全然、「なるほど」ではありません(笑)。

わからなければ聞くしかないのですが、やはり終局直後はやすやすと質問できる雰囲気ではありません。
いつもは後日に改めて電話やメールで確認させてもらっているのですが、今回は原稿の締め切り日時の都合で、その余裕がありませんでした。

「さて、困ったぞ」と思っていたのですが、そのとき幸運が訪れました。読売新聞社の担当者の方に、「よかったら打ち上げに参加してください」と誘っていただけたのです。お言葉に甘えると、なんと糸谷竜王の正面の席に座らせていただくことに。そこで厚かましく「将棋の内容について質問してもいいですか?」と糸谷竜王に尋ねたら、「どうぞ、どうぞ」とご快諾。ポイントの変化について、丁寧に解説をしていただきました。


この記事は、「異次元の勝ち方」と題して掲載いたします。発売日は11月2日です。逆転勝ちの真相を、ぜひご覧ください。