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将棋世界

村山聖九段ゆかりの地をあるく

2015.09.29 | 田名後健吾

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皆さん、こんにちは。『将棋世界』の田名後です。シルバーウィークはどうお過ごしでしたか? 次は2026年までないなんて、哀しすぎますよね(その時まで生きてるのかなぁ、自分・・・)。
さて、この貴重な休みを利用して大阪に飛んだ私は、取材を兼ねて森信雄先生と福島区界隈を散策しました。
1998年に村山聖九段がこの世を去って、もう17年になるんですね。私が将棋世界編集部に配属された年でもあり、月日の早さをあらためて感じました。
私のボスだった作家の大崎善生さんが書いたノンフィクション小説『聖の青春』は、今なお読みつがれ、ファンに愛され続け、新たなファンをも生みだしています。このたび、角川書店からも文庫化されましたが、ぜひ多くの人に読んでいただきたいですね。
まずは、『聖の青春』で有名になった「更科食堂」で昼食。村山九段が好物だったというサバ焼き定食を食べながら、店主ご夫婦から思い出話をうかがいました。
奨励会に入る前に師弟で共同生活をしていたアパートがあった場所は会社のビルが建って面影がありませんでしたが、村山九段が晩年まで住んでいたあの「前田アパート」は、いまもひっそりと建っていました。かつて膨大な数の漫画本で埋め尽くされていた4畳半の部屋は、今は当然ながら何もなくがらんとしていましたが、電灯と冷蔵庫と小さな本棚は当時のままと聞いてびっくり。そして、あの水道の蛇口も・・・。
森師匠の口からは、村山九段のいろんな話をたっぷりお聞きしました。いずれ近いうちに『将棋世界』でじっくり紹介することをお約束します。(田名後)