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伊藤果先生の詰将棋に挑戦してみた ~手数がタランチュラ編~

2015.08.28 | 島田修二

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みなさんこんにちは。
編集部の鳥田、いや、島田です。


今日は久しぶりに詰将棋の世界にいってみたいと思います。

私、こう見えて(どう見えて?)詰将棋は大の苦手科目なんですが、たまに身分不相応な問題に挑戦することに快感を覚えています。

ま、だいたい解けないんですが、その辺は隣にいる哲ちゃんこと藤原がカバーしてくれるのでセーフです。


さて、現在ある理由により伊藤果先生の詰将棋と向き合っております。

と、いうわけで今日は伊藤果先生の詰将棋から一問ご紹介。


頭を将棋モードに切り替えて頂いて次の問題をご覧ください。


おー!何という簡素な図。
これなら私も解けそう♪・・・と思ったんですけどね。


まず考えたのは▲2二香成△同玉▲2三歩成。

ん?これで△3一玉なら▲3二と。△1一玉なら▲1三香~▲1二香成~▲3二と。
おお!簡単じゃん!と思ってよく見たら▲2三歩成に△2一玉!があるじゃないですか。

これでいい感じに詰まない。なるほどー。よくできてるわー。

というわけで初手▲2二香成は却下で▲1三香。

ははーん、なるほど。
これは伊藤果先生お得意の合駒問題だなと。ここへ来て気付いた私。

で、問題は1二に何を合駒するかですが、△1二歩みたいに前に進む駒を打つと▲同香成△同玉▲1三歩として

あとは香成って歩成って詰みそう。
というわけで合駒は桂か角。

△1二桂は?

これも香成って歩成って詰みそう。

となると△1二角?

今度は香成って歩成ったときに△同角と取られてだめっぽい。
▲1二同香成も△同玉▲2一角に△1一玉でだめっぽい。

・・・ん?詰まない?

まさか▲2一香成?いやいやいや。
まさか不詰?いやいやいやいや。


と、この辺まで考えて諦めた私。
そして次の問題を見てしまう私。



おっ、こっちの方が解けそう。13手詰らしい。

先に香打つのは△2二玉で捕まりそうにないから初手は多分▲3三角。
合駒は香打って詰むので▲3三角には△2二飛の移動合の一手。



ふんふん。ここで▲同角成△同玉▲3二飛は△2三玉で多分詰まない。
よって△2二飛の移動合には▲1四香。

△2一玉に飛車取って▲3二飛△2三玉▲1三香成△同玉▲1二飛成まで。

▲1四香に△2一玉じゃなくて△1三歩と中合いしても同じ手順で詰む。
やった!解けました!!

最後の▲1三香成~▲1二飛成が好手順でしたね♪

と、思ったんですが、よく数えるとこれだと11手。
確かこの問題は13手詰だったはず・・・。


・・・手数がタランチュラ
タランチュラだけに冷や汗がタラーンと垂れた私。

まさか誤植?いやいやいやいや。

分かりません。何も分かりません。
完全にハタスマジックにしてやられました。


今回紹介した2問の詰将棋。私のたどり着けなかった正解手順が分かったという方はsoft@mynavi.jpまでご連絡ください。何も出ませんが、私から尊敬の念をお送りします。


と、いうわけで伊藤果先生の何かがいつか発売されることをご期待ください。

それではみなさん、今週もよい週末将棋ライフを!!