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渡部記者の将棋三昧@第28回アマチュア竜王戦全国大会(下)

2015.07.02 | 

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予選を1勝1敗で耐えお昼。チサンホテルのバイキングは食べ応えがあり、朝に食べ過ぎてしまったので昼は控え目に。
アマ竜王戦は予選1勝1敗だと隣の組の1勝1敗と対戦になります。今度の相手は島根代表の方。レーティング選手権の全国大会で対戦したことがあります(消化試合でしたが)。

矢倉模様の出だしから相手の急戦に対する対応がまずく、綺麗に決められて敗勢に。
敵玉が見えず攻めも切れず諦めようかと思いましたが、開き直って単騎で上部脱出してみたら相手が間違え、入玉ルートが開けてきました。


単騎の突入ですごい図です(笑)。歩の裏に回って捕まりにくい形ですが、△6九龍から龍を使う順が間に合うと大変です。 ▲8一銀は自然ですが、△7一金▲7二銀打△6一金左とされると玉を安全にするまで時間がかかり怖いと見ました。
ここで▲8二玉が後で某強豪にほめてもらった手。△9二金▲8一玉△6九龍なら▲8三桂が好手で、△同金▲9一玉ならもう捕まる心配がありません。実戦は△6九龍でしたが、▲9一玉△5六銀不成▲8三香ではっきりしました。

こうして何とか2年ぶりの予選通過。本戦は28人で、うち4人が得クジにありつけます。気合を入れて抽選カードを引きましたが、残念ながら引けませんでした。
本戦1回戦は新潟代表の方。ここまで4局、年下としか対戦していません……。
相手は何と6三玉型右玉!しかもその形から△6五歩と仕掛けてくる豪腕ぶり。しかし、こちらはしっかりと対応できたはずで、イメージ+500点くらいの作戦勝ちとなりました。でもここからが大変で、作戦勝ち~有利を具体的な優勢に結び付けられない。そうこうしているうちに時間もなくなり、形勢も苦しくなりました。


少し前に寄せの強手が入って、難解ながら勝ち筋に入ったのではと手ごたえを感じていました。が、直前に読みが外れて慌てていて2択で誤ります。
秒に終われ、▲7四金と捨てたのが敗着。▲7五銀で桂を外す手が見えたからですが、△6五玉からスルスル抜けられてしまいます。ここでは▲7二飛か▲6三飛なら自玉が詰まず、勝ち筋だったようです。
自玉が詰まない可能性もあるとは思っていましたが、決断が悪かったですね。
終盤のチャンスを逃し、残念ながら本戦1回戦負けとなってしまいました。

終わってガックリしましたが、一応宿泊権は確保。翌日近くで行われる社団戦に出場するためには助かりました。
自棄酒の相手を探すためにロビーでぶらぶら。まだ話したことのない鹿児島や北海道の代表の方を捕まえ、いきなり飲みに誘う強手。最終的に6人で飲みに行く事になりました。
こぼれ話は次回にて。