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下村記者の棋楽にいこう 第43手 新潟紀行①

2015.03.17 | 

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 皆さんこんにちは。週刊将棋の下村です。先週は1週間新潟県に棋王戦第3局、王将戦第5局と続けて出張中でした。本紙には書いていない週将記者の視点で、蔵出し写真とともに新潟シリーズを日記風に振り返っていきたいと思います。

●3月7日(土)
 棋王戦出張に向かうべく東京を出発。対局者ご一行様は3時頃対局場の「岬ひとひら」到着予定。筆者は一足早い上越新幹線で長岡で降り、在来線で1時頃には柏崎市入り。新潟県は寒いと思い着込んできたのだが、この日は暖かかった。昼食後「岬ひとひら」には歩いて2時半頃に到着してご一行様の到着をロビーで待ちました。
 普段は近隣のビジネスホテルに泊まって、通いながら取材することが普通だが、主催社様のご厚意で対局場のホテルに格安で泊まることができて感謝。普通なら4~5名1室の大きな部屋を1人で独占。まるで対局者になった気分です。窓の外は日本海、雪をかぶった山々が見え絶景で心が洗われました。



 ご一行様到着後は、対局室検分、関係者打ち合わせを済ませて、6時半から前夜祭開始です。予想以上の多数のファンが駆けつけました。豪華な料理がとても気になったけど、ビールを少々?頂いて写真を撮ったり乾杯の挨拶をメモしたりと仕事に励みました。前夜祭終了後は、関係者で夕食兼打ち上げ?ですがもちろん翌日対局を控えた渡辺棋王、羽生名人はいません。お風呂あがりの青野九段、豊川七段も合流して対局前日なのに楽しいひと時を過ごしました。



●3月8日(日)
 対局開始。角換わり腰掛け銀の定跡形に進みました。現地で行われる大盤解説会は無料!渡辺-羽生戦のゴールデンカード!豊川&環那女流の人気解説コンビと三拍子そろっているので、日曜日ということもありファンの出足が速かった。豊川七段定番の「この手は味付けノリですね」には、新潟県のファンは心得たものでしっかり拍手。すでに豊川流のダジャレは全国区の人気でした。後に新潟日報の担当者の方に聞くと、350人が来場されたとのこと。


 この日は寒風が強く曇り空だったが、夕方になると一瞬夕陽が顔を出しました。控室から見た日本海に沈む夕陽は息を呑むほど美しく、しばし検討を忘れて写真を撮りまりました。下写真はその1枚です。対局は既報のとおり渡辺棋王が圧巻の3連覇。感想戦終了後は打ち上げ、さらに二次会と続きました。この日は日曜日なので原稿を書かなくても良い週将記者も、喜んで打ち上げに参加させていただきました。 …次号に続く