思い出すなあ。
2004年12月28日「龍言」、渡辺明。
雪が降っていた。長い廊下が、とても寒かった。
新しいタイトルホルダーの誕生には独特の盛り上がりがある。特にこのときは、フルセットで生まれた20歳の新竜王。歴史に立ち会ったような高揚感があった。
今回の「かなや」にいた人たちが、ちょっとうらやましい。
そういえば、この10年で新たなタイトルホルダーとなった棋士は何人いるのだろう。
2007年、王位戦で深浦康市
2009年、棋王戦で久保利明
2010年、王位戦で広瀬章人
渡辺明と糸谷哲郎の間には、たった3人しかいなかった。