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鈴木記者のチョイネタばらし「大道詰将棋にチャレンジ」

2014.10.21 | 鈴木健二

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みなさまこんにちは。
阪神タイガースが日本シリーズ出場を決めて、テンションの上がっている鈴木です。

本日は、王座戦第3局と第4局の控室で話題になった詰将棋をご紹介します。



それがこの図で、大道詰将棋として紹介されました。▲6二飛成ですぐ詰みそうに見えますが、△7二飛の妙防があり簡単ではありません。第3局の前日には豊島七段が数分考えて、「あ、解けた」と声を発しましたが、「いや、ちょっと待ってください」とすぐに訂正。ほかにも数人のプロ棋士や、腕に覚えのある関係者が挑戦したものの、第3局終了時には誰1人として解くことができませんでした。

第4局の控室で中村修九段から、「だいたい解けたはずなんですが、ちょっとまだよくわからないところもあるんです。鈴木さん、よかったら玉方を持って逃げてみてください。逃げ切れれば、1手につき100円進呈いたします」と、片懸賞の御申し出を受けました。

ということで、さっそく逃れ将棋にチャレンジ。しかし、中村九段の鋭い王手攻撃にあい、すぐにタジタジです。


上の図は初形から21手進んだ局面。ここから二枚竜に追い掛け回され、合計10回くらい「待った」しながら逃走を試みましたが、最後は1四のあたりで詰まされました。うーむ、残念(笑)。ただ、「やっぱり途中は少し怪しいなあ」と中村九段はコメントを残しました。

そして第4局の結果を伝える週刊将棋10月15日号を読んで、驚愕の事実が判明しました。
なんと、不詰め。羽生さんが詰将棋に詳しい知り合いから聞いたそうです。


念のためコンピュータにかけても詰みませんでした。
詰将棋マニアの小野寺編集部員によると、『詰将棋パラダイス』2014・10月号に改作案などが載っているそうです。

それにしても、羽生さんの情報網恐るべし。