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鈴木記者のちょいネタばらし「『怪物』が『王者』に挑む竜王戦挑決」

2014.08.06 | 鈴木健二

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 いまから8年前、当時週刊将棋の記者だった先輩のUさんに、「この前三段リーグを抜けた糸谷哲郎君は、要チェックや!」とアドバイスを受けました。
 慧眼記者の言うとおり、奨励会から参加した新人王戦でいきなり優勝。そのほかNHK杯で2年連続準優勝など、その才能を見せつけました。「怪物」のニックネームも納得です。

 当初は持ち時間の短い棋戦での活躍が目立っていましたが、前期の順位戦ではB級2組へ昇級しました。これはいよいよ本格化かなと思っていたら、先週、竜王戦決勝トーナメントで行方八段を破り、挑戦者決定三番勝負に登場です。

 竜王戦で勝ち進む間に何度か電話で取材した際には、「こうされていれば少し苦しかったです」、「ここからは、はっきりこちらがいいと思います」といった感じで、要点を理路整然と解説してくれます。質問する側の要点がまとまっていないときでも、ポイントと結論をうまくまとめてくれるので、とても感謝しています(笑)。

 果たして挑決三番勝負の相手は、「王者」羽生善治名人。三番勝負の第1局は8月15日に関西将棋会館で行われる予定で、鈴木はその取材に行くことになりました。
 「怪物」の躍進が続くか、「王者」が貫禄を見せるか、いまからとても楽しみです。