将棋世界編集部でございます。桜が綺麗ですが雨で散りそうです。
電王戦第3局の取材であべのハルカスに行ってきました。55階(地上258m)のインペリアルスイートルームを使用した対局室からの夜景(画像↓)は圧巻です。右のほうに通天閣(地上100m)がちっちゃく見えますね。
ちなみに朝の控室では、現地に到着するのに迷ってしまったという棋士、関係者が散見されたのですが、実は私は天王寺駅を降りてほどなく入り口を見つけ、5分ほどで着いてしまったため、その話題で盛り上がっていたときじっと息をひそめていたのは言うまでもありません。
そうそう、この第3局のYSSの△6二玉は、電王戦公式ガイドブックで遠山雄亮五段がYSSの特徴として解説していたまさにその形なんです! 佳境に入った第4局、第5局の観戦のお供に、まだお持ちでない方はお手元に一冊いかがでしょうか。
それでは今月号の内容をご紹介します。
◎まずはカラーページ。
・王将戦第6局(渡辺明王将vs羽生善治三冠)
渡辺王将の、めったにしない後悔の理由とは?
・棋王戦第2局(渡辺明棋王vs三浦弘行九段)
最近渡辺棋王が後手で連採しているゴキゲン中飛車から、▲5八金右超急戦となった本局。短手数の熱戦はどちらに軍配が上がったのか?
・新A級阿久津主税八段インタビュー
竜王戦、順位戦と最上位にのぼりつめた阿久津八段の素顔に迫ります。
・駒に生きる
第4回は気鋭の若手駒師、思眞(ししん)氏です。
駒師の方々は皆さんそれぞれ独自のこだわりを持っていて、これぞプロという凄みが感じられます。素晴らしい作品は、そんな妥協のない姿勢から生み出されるのでしょうね。
◎特集は、順位戦最終局レポートです。初の静岡開催となったA級最終局を含め、全クラスを網羅しています。恒例の、昇級者全員の喜びの声もありますよ。また、第54回奨励会が終了し、新四段(星野良生、宮本広志)が誕生しました。昇段おめでとうございます。これからの活躍に期待しましょう。もちろんお2人の昇段の記も掲載しています。
◎ほか棋戦は、棋王戦第3局速報、王将戦第5局(解説:深浦康市九段)、マイナビ女子オープン挑戦者決定戦です。
◎いよいよ始まった電王戦第1局、菅井竜也五段vs習甦戦。
有明コロシアムで行われた全世界大注目の一戦を、速報で徹底レポートしています。
◎棋士に聞く本音対談は、広瀬章人新八段?戸辺誠六段です。
「タイトルの味は忘れられない」と振り返る広瀬八段。そして振り飛車党が居飛車党へ転向することの多い昨今でも「人は人。振り飛車を極めたい」と己の道を貫く戸辺六段。
同学年の2人の、修業時代やこれからのことなどなど、楽しい話が盛りだくさんです!
◎付録は、及川拓馬五段による「囲いはこう破れ[穴熊編]」です。
人気の囲い破りシリーズも第3弾になりました。難攻不落の穴熊も、手筋を使って気持ちよく崩しましょう。
そのほか詳細はこちらをご覧ください。