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iPhoneの電池節約の誤解

文●今淳一

「使っていないアプリを終了させれば、iPhoneの電池の節約になる」という話を聞いたことはないだろうか? いかにも、無駄な電力消費を抑えそうな言い分だが、実は大きな誤解だ。無闇にアプリを終了させると、かえって電池の無駄遣いになってしまうのだ。

アプリの終了のさせ方は、ホームボタンをダブルクリックすると現れるAppスイッチャから、終了させたいアプリを上にスライドさせる、という操作になる。



しかし、一部、バックグラウンドで動作し続けるタイプのアプリを除くと、この操作を行っても電池の節約にはまったくならない。それというのも、別にAppスイッチャに表示されているアプリがすべてバックグラウンドで動作しているわけではないからだ。

試しにiPhoneを再起動して、何もアプリを起動していない状態でAppスイッチャを見てみよう。再起動前に並んでいたアプリと変わらない状態が見られる。

また、よく利用するアプリを都度終了させるとどうなるか、というと、アプリを利用する度に起動プロセスが必要になる、ということだ。例えるならばエアコンのようなもので、起動時の電力消費は重たく、頻繁に付けたり消したりするより、付けっぱなしの方が結果的に節電になるとの同じ理屈だ。

Appスイッチャからのアプリの終了は、フリーズしたアプリを強制終了させる目的で使おう。