Point 4:変身する英語
嫌いな日本の食べ物は何ですか?そう質問された時、「納豆(fermented soybeans)」と答える外国人旅行客が多いのは周知の通り。日本人の間でも苦手とする人が少なからずいるのですから無理もありません。長年日本に滞在しているアメリカ人(何でも食べる筆者の知人)でさえ、次のようにコメントしています。
I can't get used to these slimy, gooey, smelly beans.
→この○○○○、△△△△した、□□□豆はだめだね(慣れない)」。
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○△□に入る言葉を考えてみてください。○は …… slime「ぬるぬる(どろどろ)した物」+y=slimy「ぬるぬる」、△は …… goo「ねばねばした物」+y=gooey「ねばねば」、□は …… smell「におい」+y=「くさい」という意味に。3つとも「+y」で《形容詞に変身》しているのです!
納豆嫌いの彼はさらに付け加えて、Sticky strings.が嫌だと。また、Stinky.とも言っています。stickyも「ねばねば、べとべと」という意味ですが、Sticky srtings.「ねばねばした糸」で「糸を引く」を表現。stinkyは「超くさい(悪臭を放つ)」に当たる形容詞。slimy, gooey, smelly, sticky, stinkyはすべて「+y」で形容詞として使われています。
食べ物の味や食感を表す形容詞にはyで終わる語が実に多いのです。具体例を挙げてみましょう。
tasty「美味しい」、oily「油っこい」、fishy「生臭い」、cheesy「チーズ風味の」、tomatoey「トマトの味がする」、garlicky「にんにくの味がする」、creamy「クリーミーな」、crunchy「シャキシャキする」、chewy「噛みごたえがある」。
最後に穴埋めにトライ。
1. This dish is ( s ).
→この料理は塩辛い。
2. This miso soup is a little ( w ).
→ この味噌汁はちょっと薄い(水っぽい)。
3. The omelet here is ( f ).
→ここのオムレツはフワフワ。
答え合わせをしましょう。
1. salty 2. watery 3. fluffy
それではまた。
英語トレーナー 岩村圭南
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