ヤマハルーターでつくるインターネットVPN [第5版]
- 著作者名:井上 孝司、 のびきよ
- 監修者名:[協力] ヤマハ株式会社
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- 書籍:4,730円
- 電子版:4,730円
- B5変型:464ページ
- ISBN:978-4-8399-6540-2
- 発売日:2018年03月14日
- 備考:初~中級
内容紹介
ヤマハルーターでのVPN構築方法を分かりやすく解説
本書は、ヤマハ株式会社が製造・販売しているVPNルーターのNetVolanteシリーズ、RTXシリーズを主たる対象にして、インターネットVPNを構築するためのノウハウについてまとめたものです。IP-VPNサービスや広域イーサネット・サービスの利用がコスト面の事情から難しいSOHOユーザー、あるいは中小規模のユーザーを主な想定ユーザーとしています。対象機種は、執筆時点で販売されている以下の機種です。
・NetVolanteシリーズ: NVR500、NVR510、NVR700W
・RTXシリーズ: RTX810、RTX830、RTX1210、RTX3500、RTX5000
VPN、特にIPsecを利用する場合には「設定が難しそう」という先入観があります。これは、設定すべき項目が多岐にわたり、しかも設定ミスが動作不能に直結することと、ルーターのファイアウォール機能やNAT機能のようにVPNの動作に影響を及ぼす要素が多い事情によります。
そこで少しでも敷居を下げようというのが本書のねらいです。そのため、設定やトラブルシューティングに関わるVPNプロトコルの基礎知識から解説しているほか、設定例ごとに「チェックリスト」や「コマンドリスト」を用意して、間違いなく設定を行えるようにするための工夫を凝らしています。また、Web GUIによる設定とコマンドの両方について説明しています。
VPNの他、ヤマハルーターが備える付加機能として、通信品質を確保するためのQoS 機能、バックアップ機能や、そして近年の一押しである「ネットワークの見える化」にも言及しています。
本書が、ヤマハルーターを利用してインターネットVPNを構築・活用するユーザーの皆さんのために、いくらかでもお役に立てば幸いです。
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備考
井上孝司:1999年春にマイクロソフト株式会社(当時)を退職して独立、著述の道に入る。当初はIT 分野の著述活動を手掛け、その中でもヤマハルーターの解説書はロングセラーとなっている。現在は航空・軍事・鉄道といった分野を中心にして著述活動を展開しており、各分野の専門誌に寄稿中。『配線略図で広がる鉄の世界』(秀和システム)で、2010年3月に第35回交通図書賞一般部門・奨励賞を受賞。
http://www.kojii.net/
のびきよ:2004年に「ネットワーク入門サイト」を立ち上げ、初心者にも分かりやすいようネットワーク全般の技術解説を掲載中。 その他「ホームページ入門サイト」等、技術系サイトの執筆を中心に活動中。著書に『短期集中! CCNA Routing and Switching/CCENT教本』『現場のプロが教える!ネットワーク運用管理の教科書』(マイナビ出版)がある。
http://beginners-network.com/
お詫びと訂正
書籍4ページ(1刷)記載のダウンロードURLに変更があります。お詫びして訂正させていただきます
正)https://book.mynavi.jp/files/user/support/9784839965402/6540_yamaha5th.zip
目次
1章VPNとは1.1 VPNの基本的な考え方
1.2 VPNを利用するメリット
1.3 VPNの利用形態
1.4 VPNルーターと普通のルーターの違い
1.5 ヤマハルーター導入のメリット
1.6 目的別・用途別の機種選択
2章VPN関連技術の基本.
2.1 VPNとカプセル化(前編)
2.2 VPNとカプセル化(後編)
2.3 VPNの関連技術 : PPTP
2.4 VPNの関連技術 : IPsec
2.5 VPNの関連技術:L2TP/IPsec
2.6 PPTP、L2TP/IPsec、IPsecの使い分け
2.7 VPNとMTUの関係、Path MTU Discoveryについて
3章ルーターを設置したら最初に行う準備作業
3.1 導入前のチェックポイント
3.2 設定におけるチェックポイント
3.3 ルーターの設定を行う手段
3.4 Web GUIによる基本設定(NVR510、NVR700W、RTX830、RTX1210)
3.5 「かんたん設定ページ」による基本設定(NVR500、RTX810)
3.6 コマンドによる基本設定
3.7 まずVPN 抜きの動作確認を
4章IPsecによる拠点間接続VPN
4.1 拠点間接続VPNのために必要な設定
4.2 LAN 間接続でルーティングの設定が必要になる理由
4.3 ネットボランチDNSとIPsecの組み合わせ
4.4 Web GUIによる拠点間接続設定(NVR700W、RTX830、RTX1210)
4.5 コマンドによる拠点間接続設定
5章多拠点VPNを構成する際の考え方と機種選択
5.1 多拠点VPNを構成する際の考え方と機種選択
5.2 多拠点VPNにおけるルーティング設定の注意点
5.3 Web GUIによる多拠点接続VPN設定
5.4 コマンドによる多拠点接続VPN設定
6章PPTPによるリモートアクセスVPN
6.1 PPTPによるリモートアクセスVPNの構成
6.2 Web GUIによるPPTPの設定(NVR510、NVR700W、RTX830、RTX1210)
6.3 「かんたん設定ページ」によるPPTPの設定(NVR500、RTX810)
6.4 コマンドによるPPTPの設定
6.5 PPTPクライアントの設定と利用
7章L2TP/IPsecによるリモートアクセスVPN
7.1 L2TP/IPsecによるリモートアクセスVPNの構成
7.2 Web GUIによるL2TP/IPsecの設定(NVR510、NVR700W、RTX830、RTX1210)
7.3 コマンドによるL2TP/IPsecの設定
7.4 L2TP/IPsecクライアントの設定と利用
8章フレッツ・VPNワイドによるLAN間接続
8.1 フレッツ・VPNワイドの概要
8.2 フレッツ・VPNワイドとインターネット接続の共存
8.3 フレッツ・VPNワイド(端末型)利用時の拠点間接続(IPIP)
8.4 フレッツ・VPNワイド(端末型)利用時の拠点間接続(IPsec)
8.5 フレッツ・VPNワイド(LAN型)利用時の拠点間接続
8.6 サービス情報サイトへの接続
9章VPN実現後の品質改善・活用提案・注意点
9.1 SSHサーバー機能の設定
9.2 ログに関する設定善
9.3 UPnPの設定
9.4 VPNの通信品質確保
9.5 VPNのパフォーマンス改善
9.6 拠点間接続VPNとVoIPの組み合わせ
9.7 拠点間接続VPNの注意点
9.8 リモートアクセスVPNの注意点
9.9 VPNのトラブルシューティング
10章ヤマハルーターの高度な利用例
10.1 ネットワークの見える化とは
10.2 TECHINFO機能の活用
10.3 高度なQoS 関連機能の利用
10.4 トンネル・経路のバックアップ
10.5 ヤマハルーターが備えるセキュリティ関連機能
11章ヤマハルーターの保守.
11.1 設定情報のバックアップとTFTPによる送受信
11.2 ルーター設定の初期化
11.3 リビジョンの確認とファームウェア入手
11.4 リビジョンアップ手順
11.5 知っておくと便利なワザいろいろ
● 参考情報1 クラウドサービスとVPNの組み合わせ例
● 参考情報2 IKEバージョン2の設定
● 参考情報3 他社製品とのIPsec 相互接続について
● 参考情報4 執筆時点の最新ファームウェア
● 参考情報5 参考サイト