孤高の大木 千駄ヶ谷市場2
- 著作者名:先崎学
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- 書籍:1,540円
- 電子版:1,153円
- 四六判:224ページ
- ISBN:978-4-8399-4260-1
- 発売日:2012年04月13日
内容紹介
どれだけ時代が変わっても、盤上に没頭する棋士の姿は変わりません。
棋士の真情を語らせたら棋界随一の先崎学が、極限状態の棋士が見せる色とりどりの姿を真正面から描いた「千駄ヶ谷市場」待望の第2弾です。
本書ではトップ棋士、ベテラン棋士、若手、女流、アマチュアとさまざまな棋士にスポットを当て、立場は違えどやはり一様に盤上に打ち込む様子を愛情豊かに表現しています。
表題作の「孤高の大木」は、長年にわたり女流棋界を牽引してきた清水の矜持と苦悩に迫った一編です。
本文から少々内容をご紹介します。
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このように、清水はひとつ間違えば危ない局面で、常に前を切り拓いて勝ってきた。いや、盤上だけではない。十代の、何も世の中など知らない女の子が突然タイトルを獲り、スターになって以来、その細い腕ひとつで生き抜いてきた。
清水ほど、誤解されている棋士はいない。
若くして、しかも可愛い女性がスターになることへの、まわりの嫉妬は大変なものがあったろう。清水はそれらに対し、沈黙を通すことで自分を守り抜いてきた。素の清水は、やんちゃで明るい女の子である。それが、いつの間にか孤高の人みたいなイメ
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備考
先崎学(せんざき・まなぶ)八段
日本将棋連盟棋士八段
青森県出身。米長邦雄永世棋聖門下。
棋戦優勝は2回。A級在位2期。
・主な著書
「千駄ヶ谷市場」日本将棋連盟
「今宵、あの頃のバーで」日本将棋連盟
「山手線内回りのゲリラ先崎学の浮いたり沈んだり」日本将棋連盟
「まわり将棋は技術だ 先崎学の浮いたり沈んだり2」文藝春秋
「やりなおしの将棋」岩波書店
「小博打のススメ」新潮社
「先崎学の浮いたり沈んだり」文藝春秋
「フフフの歩」講談社
「先ちゃんの順位戦泣き笑い熱局集」日本将棋連盟
「世界は右にまわる将棋指しの優雅な日々」日本将棋連盟
「一葉の写真若き勝負師の青春」講談社