マンガで学ぶ ゲノム ゲノム・エクスプレス
内容紹介
遺伝子をひもとく冒険へ!
次の世代へその形質を間違えなく伝える〈ゲノム〉
その謎をサイエンス・コミックで解き明かします!
遺伝子・ゲノム・DNAとはなにか?この100年で人間の認識を急速に拡大させたゲノムの誕生と科学的発展を、エキサイティングな冒険物語へと昇華させたグラフィック・ノベル。
本書は時間旅行をする列車に乗り、遺伝子に取り組んだ多くの科学者と出会う主人公の物語です。遺伝子を中心として展開される科学史を整理し、親切に説明。遺伝子を構成するその物理的実体について明らかに描き出します。
生命体の情報を暗号化されたデジタルコード、つまりDNAの塩基序列の形態で圧縮して、世代から世代へと伝達するという考えは人間が作り出したモデルであって、抽象的な概念です。
多くの科学者たちの苦闘と、想像するよりも巨大な現象である"遺伝"を体感できる1冊です。
商品を選択する
フォーマット | 価格 | 備考 | |
---|---|---|---|
書籍 | 1,595円 |
備考
チョ・ジンホ:ソウル大学校生物教育学科卒業後、大学院で理科教育を専攻。ソウル大学主催の「教育用ソフト開発コンテスト」で最優秀賞を受賞したことをきっかけに、コンテンツ制作に強い関心を持ち、コンピュータゲーム会社を設立。8年間エキサイティングなゲームの開発に専念した。幼少期より《スターウォーズ》 やカール・セーガンの《Cosmos(コスモス)》など科学的想像力を刺激する映画に没頭し、マンガを描く力と物語を構成する力を自然と身につけ、数々の科学書を読み本物の科学の面白さに触れ文学と同様に想像力を刺激する科学の本を著述したいという夢を持つようになる。2010年から2017年まで国立の高等学校の生物の教員を務め、平日は生徒とコミュニケーションをとり週末にはカフェにてマンガを描き作家への夢を膨らませていった。
2012年11月には重力をめぐる科学の歴史を紹介した『マンガで学ぶ重力』(グラヴィティ・エキスプレス、初版タイトル:アメージング・グラヴィティ)を発表し、2013年文化体育観光部の最優秀教養図書、第54回韓国出版文化賞教養部門を受賞。
[訳]金重明:1956年、東京生。1997年『算学武芸帳』(朝日新聞社)で朝日新人文学賞を受賞。2005年『抗蒙の丘―三別抄耽羅戦記』(新人物往来社)で歴史文学賞を受賞。2014年『13歳の娘に語るガロアの数学』(岩波書店)で日本数学会出版賞を受賞。著書に『13歳の娘に語るアルキメデスの無限小』(岩波書店)、『方程式のガロア群』(講談社ブルーバックス)など多数。
目次
監修の言葉 遺伝子の歴史と科学哲学を貫通する驚くべき旅程PROLOGUE 遺伝子とは何か?
CHAPTER 01 遺伝子を想像する―遺伝子の発明
CHAPTER 02 細胞の中へ―細胞の中の染色体に遺伝子が…?
CHAPTER 03 深淵の中へ―分子の世界
CHAPTER 04 何が遺伝子なのか?―遺伝物質はタンパク質? それともDNA?
CHAPTER 05 遺伝子は当然そうでなければならない―シュレーディンガーの遺伝子の定義
CHAPTER 06 DNAの正体―DNAの構造に、シュレーディンガーの遺伝子が隠れている
CHAPTER 07 近くまで来た!―DNAから発見されたデジタル情報
CHAPTER 08 偉大なる勝利―生命体を作る遺伝子の原理、遺伝プログラムを発見する
CHAPTER 09 道に迷う―遺伝子はあちこちにある
CHAPTER 10 底で直面した真実―そこにはほとんど何もない
CHAPTER 11 脱出―消えた遺伝子
CHAPTER 12 帰り道で…―生命体の情報とは何なのか
EPILOGUE そうであるならば、あのおびただしい遺伝子は何なのか?
終わりに どんな小説よりもおもしろい失敗の旅
主要登場人物紹介
参考文献