Anker 爆発的成長を続ける 新時代のメーカー
- 著作者名:松村太郎
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- 書籍:1,650円
- 電子版:1,650円
- 四六判:208ページ
- ISBN:978-4-8399-7248-6
- 発売日:2020年04月28日
内容紹介
中国・深?発のハードウェアベンチャーが、数年で業界のトップランナーになれた秘訣とは?
モバイルバッテリーや急速充電器、USBケーブルなどの、現代社会に必要不可欠なスマートフォン・タブレット関連製品の開発・販売を行うハードウェアメーカー、Ankerグループ。その中核をなすブランド「Anker」は米・Google出身の数名の若者達によって2011年に創設され、iPhoneをはじめとするスマートフォンやモバイルアプリ市場の拡大とともに爆発的な成長を遂げた。現在ではスマートフォン・タブレットアクセサリの枠を超え、グループ全体で高品質なオーディオ機器やロボット掃除機といった生活を豊かにするスマートなデバイスを数々提供し、感度の高いビジネスパーソンやガジェット好きを筆頭に世界中で評価され続けている。
知名度ゼロであった外資系ハードウェアベンチャーが、何故わずか数年で業界のトップランナーになれたのか? そこには、同グループの創設者であるスティーブン・ヤンを始めとする経営陣の明確なビジョンや、中央集権にならないための組織づくり、徹底されたカスタマーサポート、Amazonでトップを取り続けるための販売戦略など、世界で躍進を続けるための確固たる理由があった。
本書は、「Empowering Smarter Lives(スマートな生活を後押しする)」をミッションに掲げるAnkerグループがトップブランドとしての地位を確立するに至った歩みとともに、「新時代のメーカーの在り方」について紐解くものである。Ankerグループ製品を愛するファンのみならず、企業で働く多くのビジネスパーソンにとっても必読の内容になっている。
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備考
ジャーナリスト・著者。1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒業後、フリーランス・ジャーナリストとして活動を開始。 モバイルを中心に個人のためのメディアとライフ・ワークスタイルの関係性を追究。2007年より、キャスタリア株式会社に参画。取締役研究責任者として、ITと学びによる社会問題の解決をテーマにサービス開発に取り組む。2014年にプログラミング必修の通信制高校、コードアカデミー高等学校を設立。2020年より情報経営イノベーション専門職大学にて教鞭をとる。著作に『LinkedInスタートブック』(日経BP)『ソーシャルラーニング入門』(日経BP)『プログラミング教育が変える子どもの未来』(共著、翔泳社)など。
▽章立て
●はじめに●序章|FACTS|Ankerグループを知るための重要な10のキーストーリー
0%/8500%/3—Low/400万台超/10億円24時間/1位/100億円/20万件/10年
●第1章|STARTUP & VISION|Ankerの誕生とコアとなる経営ビジョン
ースティーブン・ヤンという男 ー深圳へ拠点を移す ードンピン・ジャオとの出会い ーブランド誕生と引き継がれるカルチャー ー「Anker」の由来と現在のブランド戦略 ー人々がスマートに生きるために ービジョンを実現するためにベストな場所 ー井戸義経の挑戦 ーアンカー・ジャパンの設立 ー初年度10億円の売上目標
●第2章|STRUCTURE & CULTURE|中央集権化しない組織構造と多様性のある企業文化
ーなぜ「安くて良いもの」を提供できるのか? ー「アマゾンネイティブ」が実現する社内構造 ー「ファブレスモデル」という選択 ーグループ本社の機能 ー日本法人の機能 ー共通認識としての「3つのバリュー」 ー多様性のある企業文化とローカルへの権限移譲
●第3章|CREATION|ユーザーの声を反映するAnker流ものづくりの理念
ーソフトウェア的なアプローチを採用 ー製品開発における7つのステージ ー顧客に寄り添ったイノベーション ースマートプロジェクターと充電器、どちらの開発が難しいか? ー品質管理で差別化を図る ー非常に厳しい安全基準 ーカスタマーサポートとものづくりの意外な関係 ーものづくりは第2フェーズへ ー良い製品を作り出せる理由
●第4章|EXPERIENCE|「体験」を通じた顧客との信頼づくり
ーAnkerグループにおける「体験価値の創造」とは? ー改良品を1~2ヶ月で出荷する ー「ハッピーカード」の秘密 ー全ては顧客を知るために ー「年間20万件」に対応する仕組み ー正社員がサポートに当たる理由 ー「星1つ」が重要な理由 ー日本人の評価は厳しい?
●第5章|JAPAN|アンカー・ジャパン独自の事業戦略
ーアマゾンのランキングでトップを狙え! ー日本独自の問題を解決する人財とは? ー猿渡歩がアンカー・ジャパンに入った理由 ー社内の整備とアマゾンハックの方程式 ー「たまご3つ分」というキャッチコピー ー機会損失を作らないために ー「マーケットシェア」を重視する ー「構造的弱者」にならないための判断 ー「小売業の慣習」に囚われない販売チャネルの拡大 ーマーケティングのための直営チャネル ー企業のバックストーリーを伝える使命 ー人財には徹底的にこだわる ーグローバルに影響を与える日本法人
●第6章|FUTURE|Ankerグループがこれから向かう場所
ー第1フェーズを終えて ー2020年代のAnkerグループの使命とは?
●おわりに