【第15回】お墓

2017.05.26　|　篠原嗣典

　コース内に枕木状に加工した木材を壁のように立てて囲った場所があった。ローカルルールで特に規定されていないので、人の背ぐらいの段差を削って、崩れないようにした人工物の壁かと思っていた。同伴競技者がそこにボールを打ち込んだ。

　私は壁の向こうは一段高くなっているだけで、ラフなのかと思っていたので、ボールを探しながら壁に手を掛けて登ってみた。ラフではなく、本当にただの壁であり、中には数個の墓石が並んでいた。

続きをご覧いただくには、会員登録の上、ログインが必要です。
すでにマイナビブックスにて会員登録がお済みの方は下記の「ログイン」ボタンからログインページへお進みください。