【第1回】ビデオコーチ誕生 | マイナビブックス

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ゴルフは自撮りで上手くなる① 準備編

【第1回】ビデオコーチ誕生

2017.03.06 | 安倍幸志

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ビデオを撮れば取り敢えず客観的に自分を見ることができます。そして、あーでもない、こーでもないとか、トップの位置がどうの、手が元の位置にないとか、あれこれ気になってくるのです。でも、本編でも書きますが、ビデオの目的は確認です。

ゴルファーにスイングを綺麗にするのと、80台とか70台で回るのとどっちがいい? と聞くと答えは様々です。絶対スコアが良いほうがいい、と答えるゴルファーには、じゃあヘンテコなスイングで常に70台で回るのと、スイングはカッコいいけど100を打つ人は、どっちがいいと聞くと、答えに窮します。でも、両方がいい、結局そんな答えになります。人間は欲張りです。

ここに、上達のヒントとプレーヤーの心理が見え隠れします。そして、みんなが望む大まかなゴルファーの姿もみえてきませんか? つまり、我々一般ゴルファーのなりたい姿とは、スイングがそこそこ綺麗で、常に80台や70台でまわり、ついでに仕事もできたりして、その上練習もそんなにしない、こんなところでしょうか?

まあ、なんと都合の良いことでしょう(笑)。でも実際に、そんな人物は実在しますし、僕の周りにも何人かいます。そのエピソードは別の項で書くとして、まずはビデオコーチになるためのコツを、お伝えしていきましょう。

 

まずは正面から撮りましょう。あまり細かい決まりはありませんが、頭を中心にクラブの軌道がわかるくらいの距離に機材を置いてください。

まずは、構えのチェックですwww.facebook.com/selfcoach 簡単な構えの作り方参照)。

全体的に自然に構えられているかどうか? よくあるパターンは、肩が怒っている(いかり肩)、腕に力が入っている(ように見える)、顔に力が入っている(表情)、目に力が入っている(真剣なあまり目がギラギラ)など。見るポイントは、何々しすぎている、です。

何のスポーツでも達人、一流に共通するのは自然体です。力が入っているように見えません。特に参考にすべきは、道具を使うスポーツの達人の構えです。剣道、フェンシング、そして野球は特に内野の選手が守備についているときの構えです。ゴルフで言うなら、自分の好きな選手の構え、できれば身長や体格が似ている選手。でも、性別が違っていても問題ありません、自分の好きなスイング、理想のスイングでOKです。

自然な構えをするコツとしては、肩幅くらいに両足を開いて自然に立ちます。その場で20センチくらい両足でジャンプして着地します。だらりと前に垂らした腕に力が入らないように、おへその前でグリップをするように手を組みます。そして、前方(つま先側)に体重がかかっていれば、尚良しです。

ここで注意したいのは、「何々しすぎない」ことです。あくまで自然体に立てているかどうかをビデオを通して見るのが目的です。考えるより感じろ(笑)です。だいたい自然体に立てているなら、実はもう既にあなたは上達しているはずです。 風の強い日、雨の日、体のどこかが痛む日、冬の寒い日、夏の暑い日、いずれの条件でも同じように立てるなら、ここまでで本書は卒業です。

冗談はさておき、ビデオは一回撮って終わりというものではありませんので、最初に述 べたように、練習場やゴルフ場、季節を変えてなど、たくさん撮ってみてください。もちろん、構えは静止画でOKなので、携帯の写メで研究してみてください。

1 誰に教わりますか?
そりゃあ誰しもトッププロ、今なら松山英樹くんとか石川遼くんとか、はたまた宮里藍ちゃんに教わりたいものです。でもほんの一握りのラッキーな人を除いては、夢のまた夢です。それでも盗む、いや見ることはできます。お手本はYouTubeにわんさかあります。失礼ながら、中途半端なインストラクターに教わるくらいなら、ビデオでいいんじゃないの? と思ってしまいます。

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