マーク金井は練習場にめったに行きません。取材などで仕方なく練習場に行くと「めっちゃ疲れる」と言って用事がすんだら速攻かえります。帰りの車の中でポツリと、
「練習場で練習しているゴルファーは本当に熱心に練習していて、ふざけている人など誰もいない。日本人はほんとに勤勉。そういえばT島はん、大学の時に変な新興宗教にハマって、妄信的に布教活動している人いなかった? 言い方は悪いけど、なんか同じ空気を感じるのよ。妄信的に何かを信じている。それで努力すれば報われると思っている。でも決して報われないし救われない。だから疲れるのよ」
そうですね。一球打ってブツブツ……。続けて何十球も、猛暑でも寒い夜でも、練習場は熱心なゴルファーで溢れかえっています。でもなにを信じてどうなりたいのでしょうか? 皆さん決してタイトルのような「残念な人」になりたいわけではありません。では練習場に通うだけでは上手くなれないのでしょうか?