5.ゲームは博士が作っている
酒缶 須田さんがアーケードのゲームにハマった時代には、ゲームを作る仕事をしたいと思っていました? 今につながることってありました?
須田 いや。全くなかったですね。何一つもなかったですね。ゲームは博士が作っていると思っていたので(笑)。
酒缶 博士…ですか?
須田 ゲーム業界に入ったのは23才のときだったんですが、セガさんの開発現場に行くまでは何一つゲーム業界に行きたいと思わなかったんですよ。なぜかというと、23才になるまで本当にゲームは博士が作っていると思っていたんですよ。白衣を着た博士たちが理科室の実験のようにコンピュータルームでプラグをつないでカチャカチャカチャとやってゲームを作っていると思っていたんですよ。で、ピッと押すとボンッと出てくる。