【第5回】妖刀 | マイナビブックス

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ゴルフプラネット 第31巻

【第5回】妖刀

2016.03.24 | 篠原嗣典

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妖刀

 

 あるコースのキャディーさんに聞いた季節外れの怪談。

 

 そのウェッジは、色々な経路で人の手を渡り歩いている。共通しているのは、突如目の前に現れて、ある日突然消えるということらしい。

 

 一見すると、メーカーも銘柄も分からないただの錆び付いたウェッジなのだが、手に取った瞬間に人を魅了して虜にする。

 

 例えば、中古屋さんで手にした人は訳も分からずにその場で購入しているし、間違えてバッグに紛れているのを見ても、届けようと思うのは一瞬で、そのまま自分のものにしようと迷いなく決めてしまうという。

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