【第11回】岡山県 『八つ墓村』は実在した!? お城のような……
2016.03.22 | ナリタマサヒロ
最近も映画がリメイクされたりしているが、日本のミステリー小説史上、圧倒的な存在感を放っているのは、横溝正史シリーズであろう。
そして、横溝文学の舞台といえば、やはり、なんと言っても岡山県なのだ。
中には、信州財閥の遺産相続を巡る連続殺人をテーマにした『犬神家の一族』のように、他所の作品もあるが、過去に映画やテレビドラマ化された作品の大半は岡山である。
それは、ある意味で徹底していて、『獄門島』や『悪霊島』といった島が舞台の作品であっても、瀬戸内海の岡山県の島という設定が多い。